・【ヒロインside】 ページ44
お父さんはどうして亡くなったのか。
あたしはそれが一番知りたい。
マ「退院したらいろいろ調べてみよ。A一人じゃ大変だろうから俺も手伝うし」
「ありがとう、感謝します」
マ「明日、たぶん俺モトキと交代する」
「モトキも…来てくれるのかぁ。嬉しいな」
マ「お前が寂しがり屋なのは全員が知ってるってｗｗ だから誰かしらが付き添うから大丈夫だよ」
「退院したら目一杯働かなきゃだね」
マ「無理すんなよ？」
「分かってるよ〜だ」
マ「じゃ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
あたしは暗い病室で
マサイが眠りに落ちたあと、
お父さんのことを思い出していた。
あの夢、
あたしには理解ができない。
まだそんなに高齢でもないお父さん。
という事は、病気…なのかな。
なんの病気…？
苦しんだのかな…？
ひとりぼっちだったのかな…？
寂しく、なかったかな、？
考えれば考えるほど
悲しくなるのは分かってたのに。
涙が止まらなくなる事くらい…
分かってたのに…
布団に潜り込んで、
声を押し殺して、泣き続けた。
ーつんつん。
誰かが布団をつついてるけど
看護婦さん、かな？
マサイ、かな？
どっちにしても恥ずかしいな…
恐る恐る顔を覗かせると
椅子に座って
ベットに膝ついてるマサイが。
マ「…ブスな顔、」
「う、うるさい！」
マ「バカ。じょーだん」
「…うるさい、」
マ「…どした？大丈夫？」
「…大丈夫、…じゃない、かも」
マ「…素直じゃん」
「もおっ！！」
マ「でーも。隣では寝れないから手繋いでてあげる」
「…はい」
マサイはそう言ってあたしの手を握り
あたしの頭を撫でた。
今までは何も思わなかったはずのマサイの手。
マサイの大きな手が、
お父さんの手と似ていることが分かった。
頭を撫でられてるだけで安心して、
すぐにあたしは眠りについた。
お父さん、
あたし、お父さんのこと知りたい。
だから、頑張るね。
早く、元気にならなきゃ。
ーー
みなさま、いつもありがとうございます！
アクセス数がものすごい数になってたりして
作者、とても喜んでます、、！！
これからもよろしくお願い致します！！！
ーー
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ユーカリ(プロフ) - YOさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年1月9日 8時) (
レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 楽しみに見てます。文才ホントありますね！ドラマを見てる気分で楽しく見てます！(^^) (2020年1月9日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - YOさん» か、悲しい、、！？ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 悲しい...。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2019年10月30日 0時
