姫、ダウン。【ヒロインside】 ページ35
信じられない
どうしてなの
いつ？
なんでなの、お父さんっ、…
石に刻まれたお父さんの名前。
享年49歳。1年前に亡くなったの…？
それになんであたしに一報もないの？
お母さんは？知ってるの？
マ「…A、」
「ま、マサイ…、ごめん、あたし…」
マ「…もう何も言うな」
「…っ、」
マ「落ち着こう、A」
あたしはマサイにしがみついて
溢れる涙を堪えることもできなかった。
あれから少しして、車に戻ることになった。
マ「…立てるか？」
「…へへ、ちょっと無理だな、」
マ「…A、？」
「無理…ねぇ、あたしもう無理だよ、」
マ「おい、A？」
「…もう、生きてる意味ないじゃんか、」
マ「…っ、」
この時の記憶は、
ここで止まってる。
ー
目が覚めた時、
あたしは病院にいた。
看護婦「あ、Aさん。気分どうですか？」
「…えっ、と、」
看護婦「先生、呼んできますね」
ーガラガラ
先生「おはようございます、Aさん」
「…おはよう、ございます」
先生「丸2日、ぐっすりと眠ってましたよ。よっぽど疲れていたんですね…」
「ふ、2日も？」
先生「それから…Aさん。面会はどうされますか？ここに運んで来てくれた方や他にもいらっしゃるようですが…Aさんが目を覚ましたら連絡を、という話でしたが」
「あたしから…連絡入れてもいいですか？」
先生「もちろんです。ただ、」
「…？」
先生「風邪にしては長引く高熱が少し気になっています。何かの病気、というわけではなく…Aさん、ここ1週間はまともに食事を摂ってないですよね？」
「ああ、…はい」
先生「そこも心配なので点滴をしながら本来必要な栄養を蓄えてからの退院を、こちらとしては提案させていただきたいです」
「はい、…分かりました。よろしくお願いします」
入院、か…
あたしはみんなへ
一斉送信でメッセージを送った。
Aみんな、迷惑かけてごめんなさい。今目が覚めました。先生と少し話をして、もうしばらく入院が必要とのことです。
みんな、ごめんね。
迷惑ばっかりかけて…
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ユーカリ(プロフ) - YOさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年1月9日 8時) (
レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 楽しみに見てます。文才ホントありますね！ドラマを見てる気分で楽しく見てます！(^^) (2020年1月9日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - YOさん» か、悲しい、、！？ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 悲しい...。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2019年10月30日 0時
