今だけ。【シルクside】 ページ26
俺は割と恥ずかしがり屋だ。
というか、不器用で素直になるのが苦手。
そんな俺を理解してくれるのが
今一緒にいるメンバーで。
俺はもともと女という生き物が
なかなか得意ではないというのもあって
本当に興味が湧かない時期もあった。
Aは今までずっと一緒にいる女だから
嫌いとかそんなのも特になくて、
むしろ一緒にいて落ち着くっていうのもある。
なんか不思議なんだけどね。
村上が自ら選んだ答えが
正しかったとは決して言いたくない。
どれだけ最低でも、
どれだけクズな野郎でも、
俺にとっては幼馴染だった相手。
物心ついた時から一緒にいたアイツに
恩がひとつもないわけない。
Aたちと仲良くなる前、
何度もアイツの存在に助けられてる。
お礼も言えずに、アイツはいなくなった。
アイツの最期を見届けたのは俺じゃない。
いや、Aでもない。
ただ、
病院で見たアイツの顔は
何とも言えないくらい、綺麗な寝顔で。
俺たちを襲ってきた時の狂気、殺気なんて
微塵も感じられないくらい、綺麗だった。
「シルク、」
シ「…ん、」
「手、繋いでてあげようか？」
シ「ん、ごめん」
「謝んないの」
Aは俺がボーッとしてるのに気づいて、
俺の手を握ってくれて。
シ「なぁ、」
「ん？」
シ「そっち、向いて寝ていい？」
「どーぞ」
背中合わせで寝てた俺たち。
俺のの言葉に2人して向き合って。
Aが少し微笑んだのを見て、
さっき枯れ果てたはずの涙が溢れる。
「シルク、おいで」
シ「俺っ、かっこわりぃっ、…」
「よしよし、」
Aの言葉を聞いて
Aにしがみついた俺。
Aは何も言わずに、
俺を包み込んで頭を撫でていた。
その日、
Aの温もりに感謝しながら
俺は眠りについた。
翌朝、目が覚めたとき
Aは隣にいなくて、
リビングから騒がしい声が聞こえる。
？「Aがいなくて寂しい？」
シ「っ、！？」
背後から声が聞こえると思いきや、
俺の後ろにいたのはンダホだった。
ン「ごめんごめんｗ びっくりした？」
シ「いや、、なんでお前いんのｗｗｗ」
ン「え？Aが起こしてきてって言うからｗ」
俺がダホに起こされる日が来るなんて
誰も予想してなかっただろうね。←
お付き合いドッキリ！【ヒロインside】→←・【ヒロインside】
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ユーカリ(プロフ) - YOさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年1月9日 8時) (
レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 楽しみに見てます。文才ホントありますね！ドラマを見てる気分で楽しく見てます！(^^) (2020年1月9日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - YOさん» か、悲しい、、！？ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 悲しい...。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2019年10月30日 0時
