・【ヒロインside】 ページ20
あたしはシルクの顔を見て、
何が起きたか思い出した。
「そういえば…」
シ「…ほんっとにっ、…バカだアイツはっ、」
「シルク…」
シルクは今まで耐えていたものが
一気に溢れ出したようだった。
シ「…バカすぎてっ、笑っちまうよなっ、…」
シルクは泣きながら
儚く、切なく、笑ってたんだ。
「…、」
シ「…っ、」
あたしはシルクの頭を
撫でてあげることしかできなかった。
ーコンコン。
看護婦「すみません。亡くなった方の手にこれが握られてまして…Aさんのお名前が見えたのでお持ちしました。中は見ていませんが…目を通してあげた方がよろしいかと…じゃあ、失礼します」
「あ、…ありがとうございます」
くしゃくしゃになった紙。
それは彼が残した最後の手紙だった。
シ「…こんなもん残してたか」
「…一緒に、読んでくれる？」
シ「…うん、もちろん」
ー
A、シルク、マサイ 、モトキ、ンダホ
ダーマ、ザカオ、ぺけたんへ。
こんな事になったこと、
許してくれとは言いません。
俺がどんどん歪んでいくのを
すぐそばで感じてたのはAだった。
Aをたくさん傷つけて、
たくさん苦しめたのは俺です。
歪んだ部分を全て隠して、
俺はシルクたちの友達でいました。
本当にごめん。
Aには全て話するつもりです。
Aが話せる時に、
みんなに話してほしい。
よろしくお願いします。
気がついた時には、
もうみんなのところに戻れなくなってて
俺は1人、歪んだ道を歩いてました。
そこに、Aを引きずりこんだ。
同時にみんなを裏切った。
みんなにしたことを
これで償えるとは思っていません。
ただ、俺がこの結果を選んだだけ。
みんなの夢が、叶いますように。
今までありがとう。ごめんな。
ー
シ「…っ、」
「…シルク、」
シ「くそっ、…」
シルクは今までで1番、
悔しい表情を浮かべていた。
シ「…なんでっ、」
「…っ、」
シルクは泣きながら拳を握る。
あたしはそんなシルクを抱きしめた。
シルクは、震えていた。
しばらくしてシルクは眠っていて、
あたしは退院の準備をしていた。
ーコンコン。
先生「ちょっと、よろしいでしょうか？？」
「あ、はい、」
病室に先生がやってきた。
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ユーカリ(プロフ) - YOさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年1月9日 8時) (
レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 楽しみに見てます。文才ホントありますね！ドラマを見てる気分で楽しく見てます！(^^) (2020年1月9日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - YOさん» か、悲しい、、！？ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 悲しい...。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2019年10月30日 0時
