・【シルクside】 ページ16
Aが俺しか聞こえないくらいの
小さな声で伝えてくれたのは
Aが決めた覚悟だった。
シ「俺らのセリフじゃんそれ」
「ちがう。あたしのセリフでもあるのコレは。あたしが出来ることはあたしがしなきゃいけないの」
シ「…本気で言ってんのかよ」
「当たり前でしょ。もう誰も傷ついて欲しくない」
シ「お前が傷つくのはいいわけ？」
「…あたしは、平気」
シ「…ほら、またじゃん」
「え？」
シ「そうやって自分は平気平気って。お前昔からそう。そう言って平気だったことねぇだろ」
「それはっ、…」
シ「悪いけど俺は決めてんの。お前にもう無茶させらんない」
「なっ、」
シ「なんでも。お前じゃ無理なんだよ、アイツを止めんのは」
「…」
ちょっと言いすぎたかな。
Aはもうそれ以上言葉を発しなかった。
俺は気がついたら寝てしまっていて、
起きた時にはもう東京に着いていた。
シ「…いくぞ、」
「…」
さっきのやり取りのせいか、
少しAとは気まずいまま。
空港を歩く俺たち。
Aはモトキの隣を歩く。
マ「なんかあった？」
シ「んー、怒らせたかも」
マ「なにがあったの」
俺はマサイに全てを話した。
するとマサイは呆れたように笑って、
マ「シルクもAも、昔のまんま」
シ「え？」
マ「どっちかが自分犠牲にするかもってなるとすぐケンカするじゃん」
シ「…そうかね、？」
マ「そうじゃん実際。AはAなりに俺たちを守ろうとしてくれてるんだから、お前には無理だ！なんて言ったらそりゃーAも怒るって笑」
シ「俺が悪いかぁ〜…」
マ「謝れる時に謝った方がいいんじゃない？」
シ「おー…そうするわ」
ふと、モトキとAに目を向けると
Aの姿がない。
シ「あれ？Aは？」
モ「トイレ行ってくるって。トイレの外で待ってようか？って聞いたんだけど、さすがに大丈夫だからって言って行っちゃったよ？」
マ「まぁ行きみたいな変な視線とか感じなかったし大丈夫じゃね？」
シ「確かにな。じゃあ大丈夫か！」
迎えに来てくれたダホも来てくれて
俺たちはAを待つことにした。
あんな事になるなんて、
誰も予想なんてしないまま。
信じて。【ヒロインside】→←さぁ、帰ろう。【シルクside】
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ユーカリ(プロフ) - YOさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年1月9日 8時) (
レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 楽しみに見てます。文才ホントありますね！ドラマを見てる気分で楽しく見てます！(^^) (2020年1月9日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - YOさん» か、悲しい、、！？ (2019年12月11日 18時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
YO - 悲しい...。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2019年10月30日 0時
