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兄が死んだことは

あっという間に広まって、同情の目で見られることが増えた




「可哀想に、あんなに仲良かったのにね」



青山兄妹は仲良し。みんなによく言われていた



「Aちゃん最近ずっと元気ないもの」



1個しか年が変わらない私達は、
小さい頃からずっと一緒だった。



その関係が壊れ始めたのは今から2年前
あの時、私達の想いが重なった


兄妹愛なんかじゃない。
男として、女として、愛してるって



それから お兄ちゃん呼びだった私は
2人の時だけ りっくん と呼ぶようになった。



バレちゃいけないから2人だけの時だけね、?



って言われた時、急に実感が湧いて泣いちゃったっけ、笑



『仲良し兄妹』この言葉を私達は利用した



もう幼くない私達が一緒に外出していても



「ほんとに仲良しね」ってただそれだけ。



りっくん よく私に聞いてきた。



「Aは今幸せ、、?」



って、心配そうに何回も。



「幸せに決まってる。」



安心したように微笑んで、見つめ合う



何回もキスをして、今を忘れないように。



これから何があっても私達は絶対離れたりしない



.




それなのに。なんで、?




母 「これ、陸が持ってたんだって。
彼女いたのねっ?」



そう言って見せてきたのは、キラキラと輝く



ネックレスとピアス



りっくんが、よく付けてたピアスの色違い



「このピアス可愛い〜!」



陸 「だよね!やっぱセンス似てる笑」



覚えててくれてたんだ。



このネックレスだって、



雑誌見て欲しいな〜って思ってた。





ねぇ、こんなに好きなのりっくんだけなの。

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作者名:満月 | 作成日時:2018年9月22日 21時

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