F a ll e n A ng el 【歌い手】 (ページ6)

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堕天使ページ6

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その男は少し目を見開いたが、すぐに口角を上げた。

？「お嬢さん、随分そいつに惚れてはったんですね」

優しく微笑みかける姿は、とても悪魔になんて見えなくて。

大丈夫、大丈夫と声をかけながら優しく頭を撫でる彼。

意識は、曖昧にトロンとして。
ふわふわした感覚に身を委ねた。

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_____悪魔の特徴その1。

優しく微笑みかけて陥れる。

小さい頃に、姉にそう言われてきたのだ。ずっと。

男のくせに、ピンクの髪なんて変なの。

ふわふわした俺の髪をそう言って笑った奴らから守ってくれたのはAとluzとあらきだった。

あらきは、俺の髪を褒めてくれて。
同じ次期神官として、仲良くしてくれた。

Aも、luzも幸せになるはずだったのに。

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nqrse「Aを、かえせ！」

気を失ったAをお姫様抱っこして飛ぼうとする悪魔に言った。

ピタリと止まって、こちらを見ると不気味に笑っていて。

思わず肩が跳ねた。

？「女の子かと思いましたわ～！綺麗な髪ですね」

「...だまれ、“センラ”」

綺麗な黄色の髪を揺らして、彼は先程とは違う笑みを浮かべた。

「..変わったな、お前も、あいつらも」

センラ「..変わったんじゃなくて、元からこんなのでしたよ？」