恐怖症66 ページ9
そう言うと静かになる。私はこの試合のルールを説明する。
「それじゃ、試合開始で」
私がそう言うと試合が始まった。対戦表を見る。侑士は岳人と、亮は長太郎と、慈郎は崇弘と、景吾は若と戦う。トレーニング受けてる方はかなり苦しいかもしれないけど、私は少し複雑な気持ちになった。そんな気持ちになりながらも仕事を進めていく。
侑士と岳人の試合が終わっていた。侑士が勝っていた。ある程度の指示を出して、私もコーチたちの所へ向かう。
「……指示、出してきましたよ」
齋「ありがとうございます。ここで一緒に見ますか?」
「失礼します」
私は齋藤コーチと柘植コーチと一緒に見る。しばらく試合を見ていた。精市と弦ちゃんの試合は精市が、亮と長太郎の試合は長太郎が勝っていた。
ついに景吾と若の試合が、その隣のコートでは手塚くんと海堂くんの試合が始まっていた。
景吾と若の試合は取っては取られの繰り返し、手塚くんと海堂くんの試合は手塚くんが押していた。
柘「青学の手塚といい、氷帝の跡部といい、同じチームメイト……しかも後輩にそこまでするメンタリティはどう見る?」
齋「そうだねぇ……後輩だからっていう見方もあるかな。Aさんはどう見ますか?」
「次の青学を、氷帝を背負う者としての何かを、この試合で伝えようとしてるのでは無いでしょうか」
そう意見を述べるとコーチたちは頷き、再び試合を見る。
「(……若。この試合を通して何を得る?)」
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2024年2月15日 19時