恐怖症95 ページ41
皆の所へ戻り、精市と離れる。
跡「……A」
声のする方を振り向くとそこには景吾たちがいた。すると私に向けてこう言った。
氷「「おかえり/おかえりなさい」」
「……ただいま」
おかえりと言われて私はただいまと返す。そこから私たちは立ち話をしていた。ここに来るまでにあった色々なことを話す。
しばらくすると時間が経っていた。
侑「……跡部」
跡「なんだ?」
侑「行ってきいや。な?」
跡「……」
侑士が景吾に何かを言っていた。すると、景吾が私に話しかけてきた。
跡「A。着いてきてくれないか?」
「……いいけど、どこに?」
私は景吾の後をついて行く。しばらくして着いたのはテニスコート近くの屋根付きのベンチだった。景吾が自分のジャージをベンチに敷いた。
跡「……そこ、座ってくれ」
「ジャージ、汚れちゃうよ」
跡「Aの服が汚れないならいい」
「……わかった」
景吾に言われた通り、私はそこに座る。そこにまた沈黙が流れた。景吾が口を開いた。
跡「……幸村とは、どうなった?」
「ちゃんと、仲直り出来たよ。精市の本音も知れて、私の本音も話して。ただただ、拗れてただけだったみたい」
跡「……そうか。よかったな、A」
景吾とそう話す。景吾は、何かを考えていた。
「……景吾?どうしたの?何かあるなら話、聞くよ?」
私がそう言うと、景吾は私の方を見つめていた。
跡「A。俺の話、聞いてくれるか?」
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2024年2月15日 19時