【テニプリ】神の子恐怖症3 (ページ31)

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恐怖症87 ページ31

3ゲームを連取して成すべきことに向けて順調に進んでいる。しかし、まだ手加減されているのか、舐められているのかわからない。

｢だから、手加減すんなよ｣

時｢まぐれに決まっている……｣

｢そうやって思ってるから幸村精市にも負けて、現に私にも負けてんだよ。女だからって舐めんな｣

そう言うと、顔つきが変わっていた。睨みつけるような視線を向けてきた。私は構える。

｢(そうそう。そうでないと、面白くない)｣

打ってくる球を私は全て打ち返す。入るはずの球が入らないことに時遠は焦りを見せていた。

｢焦ってると、プレー、乱れちゃうよ？｣

時｢うるせぇ！｣

沸点が低すぎる。どんな時も冷静に、攻めるところは攻めないと、私どころか精市にも勝てない。4ゲーム目も私が取る。

平｢……もう終わりだ。やれ｣

｢……嫌です｣

平｢……｣

私とお頭の間に重い空気が流れた。中学生たちが怯え、高校生たちはまずい雰囲気を感じ取っていた。

平｢……なぜだ｣

｢この試合は私がやってる。いくらお頭だろうと口出ししないで頂きたい｣

種｢まぁ、ええやないか？平等院。あいつがここまで言うんも珍しいし、な？｣

平｢種ヶ島。お前は甘すぎる｣

｢私は、負けない。絶対に。絶対に勝つから、好きにやらせてもらいますよ｣

平｢……好きにしろ｣

修さんの説得と私の譲らない気迫にお頭は妥協してくれた。再び私は時遠と対峙した。