恐怖症86 ページ29
時｢あ？じゃあ誰だよ｣
そう言いながらお頭を睨みつける時遠。すると私の目の前には影ができていた。見上げるとそこにはお頭が立っていた。
平｢……準備、出来てんだろうな？｣
｢……もちろん｣
平｢立て。着いてこい｣
お頭に言われて、後ろを着いていく。コートを見ると修さんが他の人たちをコートから出していた。そして私はお頭と一緒に時遠の前に立つ。
平｢お前の相手はこいつだ。マネージャーに勝てない奴が勝てる訳が無いだろう｣
時｢ふんっ。いいぜ、マネージャー如きに負けねぇよ｣
時遠はコートに入る。私は深呼吸をする。すると精市が声をかけてきた。
幸｢……ごめん、関係ないのに巻き込んで｣
｢別に、大丈夫。見てろよ。お前はあいつと勝負することは無いから｣
そう言い残しコートに入ろうとする。すると呼び止められた。
毛｢マネージャー、頑張りんせーね｣
越｢今のお前ならさしあたって問題は無い｣
篤｢血祭りにあげてこい｣
君｢頑張ってきてください｣
曲｢油断だけはすんなし｣
加｢大丈夫だよ｣
デ｢力、抜けてるようですなぁ｣
鬼｢……後悔だけは、するなよ｣
入｢今のマネージャーなら大丈夫｣
徳｢全てを出し切るんだ｣
種｢最終調整は大丈夫やった。後は、全て出すだけや｣
皆の言葉を聞き、私はコートに入る。お頭は何も言ってこない。そしてコートに立つ。すると、お頭に呼ばれて振り返る。
平｢……わかっているな。見せてやれ。お前の実力を｣
お頭の言葉に頷き、私はコートの反対側にいる時遠の方を向いた。
｢私、あんな奴に負けるつもりも屈するつもりもないから｣
審｢これより、特別試合を始めます！｣
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作者名：ちゃーきー | 作成日時：2024年2月15日 19時
