恐怖症84 ページ27
練習が終わり、夜になった。私はお頭に電話をかける。3コールくらい鳴らすと電話に出てくれた。
「お久しぶりです、お頭。お忙しいところすみません」
平『大丈夫だ。それより、どうした』
「……10日後、あの男がここに来ます。試合の許可も降りました。それで……」
平『言おうとしていることはわかっている。こっちで勝手に進める』
「ありがとうございます。それと……私に渡したい物ってなんですか?」
平『それは、その日になったら渡す。A。それまでしっかりやるんだぞ』
「……わかっています。では、10日後にまた」
そう言い、電話を切る。明日の準備をして、寝ることにした。
日は経って10日後、ついにお頭たちが帰ってくる。朝、2軍選抜20名の名前が載った名簿表を渡される。ほとんどは高校生。ただ1人、中学生の名前が書いてあった。
「(……精市。高校生相手にどこまでするのかな)」
コートには2軍選抜10名が立っていた。しばらくすると、足音が聞こえてきた。
種「……来た来た。あれがU-17日本代表の上位10名だ!」
修さんが指を指している先にはお頭たちが立っていた。
平「徳川ぁ!少しはやる様になったんだろうな!」
「(……おかえりなさい)」
黒「1軍諸君、海外遠征お疲れ様でしたね」
柘「きゃつら、益々いい面構えになってきたな」
平「ここに来るまでに各コートにお出迎えがいたが……あんたらコーチの差し金か?」
齋「単なる恒例行事ですよ」
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2024年2月15日 19時