恐怖症81 ページ24
奏さんがボールを打ち続け、返し続ける景吾。
入「終わりだと言ってるじゃないかぁぁぁ!」
跡「……なるほど、迫真の演技じゃねぇの」
入「(ドロップショットを読まれた!?……それなら)」
ボールが宙を舞う。景吾は反応出来ていない。しかし次の瞬間、打ち返していた。
跡「(約束は果たさせて貰うぜ……。手塚ぁ!)」
打ち返した後、景吾は壁にぶつかり倒れていた。そして奏さんはボールを打ち返せなかった。
入「ふぅ……。こっちも肩、上がらないよ。もう」
「……ナイスファイト」
この試合は試合続行不可能と判断し、ノーゲームで終わった。私は立ち上がって歩き始める。
種「……どこ行くん」
「……あっち。手当してくるから。修さんは奏さんのところでも行くんでしょ?後で行くから」
そう言い私は景吾の元へ。左足首の手当てをしていく。手当ての途中で景吾が起きた。
跡「……感謝する」
「あんま動かさないでよね。無理は禁物。それと……いい試合だった」
そう言い残し私は景吾の元から去ろうとする。すると呼び止めた。
跡「お前は……何者だ」
「……いずれ、わかる。それまで待ってろ」
そう言い残し、私は修さんの元へ向かった。水道の所に修さんと奏さんはいた。
種「A。終わったんか」
「代表戦、十さんが出るみたい多分もう終わると思うけど」
入「A、泣いてたの?」
「景吾のあの姿見たら泣くから」
そう言い、私たちはコートに戻る。コートでは十さんが立っており、5番コートの勝利で終わった。
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2024年2月15日 19時