恐怖症77 ページ20
コートに立つ奏さんと景吾。ネットを挟んで対峙していた。
入「正直ここまで来るとは思ってなかったよ。近頃の中学生は凄いよね。……でも、前にも言ったけどキミたちにまだ3番は早いかな」
跡「聞き飽きたぜ(こいつ。3番コートにいるが、実力はもっと上位だ。俺様の眼はごまかせねぇ……)」
奏さんのサーブで試合が始まった。見ていてわかる。今の景吾は怖いくらいに冷静すぎる。
跡「俺様の進化を見せてやるぜ」
そう言い、放った技は新しく出来た技だった。……恐ろしいくらいに進化してるね。
跡「失意への
どんどんとゲームは進んでいき、景吾が5ゲームを取った。奏さんは膝を着き、戸惑っていた。
「(……本当に、恐ろしいよ。奏さん。いつまでそれをしているつもりなの)」
試合が再開した。激しいラリーが続く。
入「まさかこのボクが中学生に……!」
跡「高校だとか中学生だとかこだわってる時点で終わってんだよ!テニスが強いか弱いか。……それだけだ」
「(……景吾)」
跡「この合宿に来た時点じゃ……確かにアンタの方が強かったかもな。だがそれは遠い昔の話だ。俺様の進化は日々加速していくぜ」
入「し……進化が加速してたまるかぁぁぁっ!」
跡「(とどめだ)ほうら、凍れ」
氷の世界を放とうとする景吾。しかし、目を見開いていた。……気づいちゃったか。
跡「!(死角がねぇ!野郎……今までのは全て演技)」
入「バレちゃったかな」
その瞬間、奏さんの動きが変わった。
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2024年2月15日 19時