恐怖症73 ページ16
次の日。ついに3番コートと5番コートの
｢……どっちが勝つかなぁ｣
種｢どっちに勝ってほしいん？｣
｢どっちもどっち｣
そんな会話をしているとコートに代表が7人ずつ整列していた。十さんはコートに立っていなかった。
入｢……あれ？鬼は試合に出なくていいの？随分と余裕だね！それとも……｣
跡｢あーん……アンタの相手は俺様だろうが！｣
入｢あ、ゴメンね！でも前にも言ったけどまだキミたちには3番コートの我々とやるには……｣
跡｢自分の眼で確かめてみろよ｣
入｢……そうするよ｣
奏さんと景吾が少しバチバチしていた。十さんが出ないって、十さん何を考えている……？
第1試合S3が始まった。リリアデント蔵兎座くんと外道さんの試合。
コートの左右の同じ場所に機械の様にボールを返していく外道さん。バテている蔵兎座くん。しばらく打ち合いが続き、蔵兎座くんがホッピングボールを打ち続け、コートのフェンスにめり込んでいく。
｢(……あの形は)｣
蔵｢Your gravepost has completed.｣
種｢……A？｣
｢完成したんだって｣
種｢何がや｣
そう言うと蔵兎座くんが再び外道さんにホッピングボールを放つが避けれず、そこにめり込んだ。
｢外道さんの、墓標。でも、相手が悪かったみたい｣
めり込んでいたはずの外道さんが立っていた。それでも蔵兎座くんは自分のスタイルを曲げずに外道さんに立ち向かっていく。
｢(1年生にして母国を離れ、日本に残る。……並大抵の覚悟じゃないみたいだね)｣
外道さんは立ち上がり、蔵兎座くんはコートに倒れていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃーきー | 作成日時：2024年2月15日 19時
