【テニプリ】神の子恐怖症3 (ページ15)

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恐怖症72 ページ15

高｢明日、3番コートと5番コートの総入れ替え戦(チームシャッフル)が決まったらしい！｣

高｢鬼先輩(アニキ)が5番コートの中学生軍団率いて入江さんたちの3番コートと対決だなんて……一体どうして！？｣

高｢中学生(かれら)の勢いが……地獄の門番の堅き門をこじ開けたと言うことか｣

その話をする高校生の間をすり抜けて奏さんの元へ行く。

入｢ﾌﾌﾌ……鬼はこれを待ってたんじゃないかな？明日が楽しみだよ。そう思わない？マネージャー｣

｢……ここに中学生はいない。普通に呼んでよ｣

入｢他の高校生はいるからね。キミはどうみる？｣

｢彼らの成長速度は早いからね。どっちが勝ってもおかしくないよ。じゃあ、修さんのとこ行くから、頑張ってね｣

そう言い、私は1番コートへ向かう。誰もいないコートで壁打ちを始める。無心でひたすら打球を打つ。しばらくすると打球がどこからか打たれたボールによって落ちた。ボールが打たれた方向を見るとそこには修さんがいた。

種｢随分と熱心に打っとったな｣

｢まぁ、ね。ちょっと気を逸らしたいなって｣

種｢あの熱量に充てられたん？｣

｢それは……そう、だね｣

そう言うと修さんはコートに降りてきた。そして私の前に立つ。

種｢その熱量に充てられてるついでにお知らせや。一軍がもうそろそろ帰ってくるで。そして、コーチたちがアイツに招待状を送ったそうや。……Aの戦いも始まるで｣

｢……じゃあ、尚更頑張らないとだね｣

種｢まずは明日の試合見な。戻るで｣

修さんにそう言われて私たちは合宿所の部屋に帰った。