恐怖症34 ページ8
名前を呼ばれて振り返ると景吾がいた。逃げようと思ったけど、逃げるなと目で訴えられて逃げれなかった。景吾は階段を降りてきた。そして、私の前に立った。
跡「……全部、聞かせてもらった」
「……!?」
聞かれた。全部。迷惑をかけるわけにはいかなかったのに、最後まで隠しておきたかったのに。景吾は私を抱きしめた。
跡「……俺は、お前が苦しそうな顔をしたから、別れようって言われて別れた。でもそんな理由があったとは知らなかった。俺はまだ、Aが好きだ。だから……もう一度、俺の隣に戻ってきてくれ。今度は、辛い目に遭わせたりしないから……」
景吾の告白が嬉しかった。だけど私はもう決めた。
「……私はまだ、景吾のことが好き。だけど、景吾たちを巻き込むわけにはいかない。あと精市も。だから……待っててほしい」
そう言えば、景吾は頭を撫でた。そして私から離れた。
跡「……待ってる。ずっと。……今日は部活がなくなったから、一緒に帰ろう」
「でも……」
跡「……大丈夫だ。裏から出よう」
そう言うと、私と景吾は裏門から出た。一緒にいる間、時遠魁斗から守ってくれるように歩いてた。
しばらくして家に着き、景吾と別れた。
……少し、辛くなくなったのはここだけの話。
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月夜 - 初めましてこの作品を見ました。とても続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月15日 22時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました!!続きの更新お願いします(土下座) (2020年3月11日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2018年10月20日 20時