恐怖症57 ページ36
越前くんのサーブから試合が始まった。いきなり無我の境地に入り、技を出している。精市はそれを難なく返していく。
種｢へぇ。Aの双子のお兄ちゃん凄いやん。本当に病み上がりなん？｣
｢病み上がりだとは思えないけど、あれでも病み上がりだよ｣
無我の境地の反動か、越前くんが疲れ始めていた。膝をつく越前くん。すると、私の腕に異変を感じた。腕を見ると、震えていた。
｢(……精市、まさか……！)｣
精市のテニスが始まった。越前くんの様子がどんどんとおかしくなる。ボールを打ち返せなくなり、ついにはサーブも打てなくなり、コートに倒れていた。
種｢何が起こってるんや？｣
｢
コートを見ると越前くんが立っていた。そして体が光り出した。あれは……
｢天衣無縫の極み……｣
天衣無縫の極みに入った越前くんは精市を圧倒していく。精市の方を見ると、今までに見た事ない顔をしていた。そして越前くんがボールを打ち、ボールが半分になった。
半分に割れたテニスボールすらも返す精市。それを越前くんが打ち返して、試合が終わった。青学が優勝した。
種｢凄い試合やったわ。中学生も凄いもんやで｣
｢そうだね｣
突然背筋がゾワっとした。……嫌な予感がした。
｢……ちょっと嫌な予感するから行ってくる。どこかで待ってて｣
種｢A!?｣
私は修さんをおいて会場の外へ出て行った。
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月夜 - 初めましてこの作品を見ました。とても続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月15日 22時) (
レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました！！続きの更新お願いします(土下座) (2020年3月11日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃーきー | 作成日時：2018年10月20日 20時
