恐怖症42 ページ18
種「テニス、1回もしたことないん?」
「軽い打ち合いくらいしかしたことないですよ。本格的なのは1回もやったことないです」
種「なら話は早いわ。軽く打ち合いからしてみよか。打てそうならスマッシュも打ってええで」
そう言うと修さんと打ち合いを始める。打ち合いをしながら、スマッシュを打ってみる。すると、スマッシュの威力が無くなって私側のコートに落ちた。
「……何、今の」
種「已滅無。打球の回転を無にして返す俺の技や」
「そんなこと、出来るんですか?」
種「Aもこれとは違うけど出来るようになるんちゃうかな。音楽やってるんやろ?」
「……楽譜の読む速さと音感だけは負けないと思います」
種「それや☆それがAの武器や」
どういうことかわからず、首を傾げると修さんはコートの外に私を手招きしてしゃがんだ。修さんが枝でコートの絵を描き始めた。
種「ピアノとか弾けるんよな?」
「ピアノも弾けますよ」
種「なら、こうして……」
修さんが書いたコートの絵に横線を引いていく。すると8分割になった。
「これは……ピアノ?」
種「そうや。打球を返すときに聞こえる音でどこに落ちるかわかればどんな球も打ち返せるやろ?」
「頑張れば、やれないこともないような気が……」
種「これは練習あるのみや。次は……」
そういうと修さんは私の目の前に顔を近づけて目を見てきた。
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月夜 - 初めましてこの作品を見ました。とても続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年10月15日 22時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました!!続きの更新お願いします(土下座) (2020年3月11日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃーきー | 作成日時:2018年10月20日 20時