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第2話 ページ3
進級おめでとうの文字と担任からのメッセージが書いてある2-Dの教室に来た。けど、
『三輪君！同級生だったの！？って言うか同じ学校だったの！？』
そう、うちの常連客である三輪君がいたのだ。
同級生だったとは、ましてや同じ学校などとは思ってなかった。
「知らなかったのか。」
と、三輪君に怪訝な顔をされる。
『ごめん、他のクラスあんまり見てなくて。三輪君知ってたの？」
「何回か学校ですれ違ってる。」
『ほんと！？気づかなかった。』
驚きつつ、1年間よろしくねといえばよろしくと返される。
『いつもうちに来てくれてありがとね。最近はあまりないけどよく家族の人ときてくれてたし。』
なかなか伝えられてない感謝を口にすると
三輪君は悲しむような懐かしむような怒ったような顔をする。
これは、なんかあったな。
まずいと思った私は自然を装って話題を変えた。
そのあとは新しい担任が自己紹介して、これからクラス開きをする。
クラス開きは全員の自己紹介して軽くゲームをして、それが終わると授業もないので解散だ。
ゲームはペアでするもので、先生が自己紹介で話したことをもとにクイズを出すゲームだか、
正直なにも聞いてなかった。
『ごめん、先生の自己紹介なにも聞いてなかったから、わかんないかも。』
クイズが始まる前に聞いてなかったことをペアの人に伝えておく。
「アタシもなんも聞いてねーから大丈夫だぞ。」
『それ全然大丈夫じゃないよね、ヤバイよね。』
仁礼光ちゃんというらしいその子も聞いてなかったと言う。
「それではクイズを始めま〜す。1問目は先生の名前はなんでしょう！」
そうこうしているうちに始まってしまったクイズ。
でもこれは先生が首から下げてるやつを見ればわかる！
それからは周りの人にこっそり聞くなりして回避した。危なかった。
そしてお隣の仁礼光ちゃんとはものっそい仲良くなれた。
漫画が好きと言っていたので、なにが好きか聞いてみるといろいろと話があったのだ。
今度オススメの漫画を貸してもらうことになった。
まだ話し足りないこともあったが私はこれからお店を手伝わないといけないし、光ちゃんもボーダーの人たちとの約束があるみたいでお別れをした。
「また明日なー！」
『うん、またね。』
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作者名：無垢のさおん | 作成日時：2024年4月28日 21時
