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第1話 ページ2
『お待たせしました！ざる蕎麦です！ごゆっくりどうぞ。』
「ありがとうございます。」
私の家は代々蕎麦屋をしていて、今見ての通りお手伝い中。
そんなうちの蕎麦屋には常連さんが多くこのお客さんも常連客の1人だ。
名前は、三輪君だったかな。よく家族で来てくれてた。
まあ一旦置いておいて、仕事に集中しよう。
しばらくして、食べ終えたらしい三輪君のお会計をする。
「ごちそうさまでした、美味しかったです。」
律儀だなあ三輪君。こういう言葉をかけてくれるお客さんは少なくないけど多くもない。
『ありがとうございます、また来てくださいね！』
やっぱりごちそうさまとか美味しかったっていう一言だけでもやり甲斐を感じる。
嬉しいな。お手伝いして良かったな。と思える。
『ありがとうございました！』
最後のお客さんを見送って、今日の仕事を終える。
「Aー？明日から学校でしょ？早く寝なさいよ。」
お店の後片付けをしていた母からそう言われる。
今日で春休みが終わり明日から高校2年生となるのだ。
『はーい、片付けよろしくね。おやすみー。」
お風呂やら歯磨きやらを済ませていつもより早めに今日1日を終えた。
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作者名：無垢のさおん | 作成日時：2024年4月28日 21時
