. ページ9
.
貴方side
『えっ本当に智くん？めっちゃ久しぶりだ〜！』
｢んふふ、ほんと久しぶりだね。元気だった？｣
『もちろん！でもなんで智くんここにいるの？』
｢それは俺が説明するよ｣
お兄ちゃんからの説明によると、今日の飲み会に来ていた他社の方々の中に智くんがいたということらしい。
｢智くんがこっちにいるって知らなかったから俺結構驚いたたよ｣
｢んふふ、こっちにいるって言ってなかったしね。でも俺も正直驚いた、まさか再会するなんて｣
『なんか再会の仕方、ドラマみたいだね』
久しぶりの3人での会話はとても懐かしくて楽しかった。昔はよくお兄ちゃんと智くんが遊んでるのに着いていったりしたなぁとしみじみ思い返す。
｢ドラマみたいと言えばさ、俺らの後輩もなんか大学の知り合いらしいよなぁ。偶然ってすげぇわ｣
｢あぁうちの二宮と松本くん？だっけ｣
｢そうそう。俺松本があんなにテンション上がってるの初めて見たわ｣
｢それは俺も。というかニノにああいう友達がいた事の方が驚き｣
｢そうなの？てかニノって二宮くんのこと？あだ名で呼ぶくらい仲良いんだ｣
｢まぁね、ニノ良い仕事するし信頼はしてるかな｣
2人がお互いの後輩さんの話を始めてしまってちょっと暇だなぁなんて。2人の悪い癖、昔から私を置いてきぼりにして楽しく会話しちゃうんだから。
｢あ、もう時間も時間だし俺帰るね？｣
『帰っちゃうの？』
｢泊まってけば良いのに｣
｢家ここからすぐだしそれに...｣
｢それに？｣
｢いや、じゃあまたね｣
『待って玄関まで送る！』
突然帰ると言い出した智くんを玄関まで送ると、智くんは私にこっそりと言った。
｢翔くん独り占めしちゃってごめんね？｣
『えっ？』
｢拗ねてる顔、昔と変わらなくて安心したよ。おやすみ｣
智くんはそれだけ言い残すと静かに出ていった。
｢智くんなんだって？｣
『普通に、おやすみだってさ』
智くんの凄いところだと思う。ちょっとしたことにだって気がついちゃうんだから。
『拗ねてなんかない拗ねてなんか』
｢なんか言った？｣
『ううん、何でもない』
血は繋がってないけど、もう1人の大切なお兄ちゃん
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秋山 | 作成日時：2018年10月16日 1時
