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私は1人、伊野尾の部屋へと訪れていた。
ノックすると気まずそうな顔で出てきたが、案外あっさりと部屋に入れてくれる。
昨日のこと、とても反省したのであろう。
枕元に置いてあるクッションはズタズタに引き裂かれている。
伊「...........あの、A様.......昨日は、」
貴「.....ごめんなさい」
伊野尾の腫れている頬を優しく触る。
伊「.............謝るのは私の方です...」
貴「いや、もとは私がうまく線引きができなかったせいだ」
.......私がもっと早く気づいていれば。
伊「......私は、ただA様のこともっと知りたくて...おそばにいたくて...」
ｽｯと頬を触っている私の手の上に自分の手を重ねる。
.......なんだろう、この伊野尾が私を見る時の瞳。
伊「私は................」
そう言いかける伊野尾を制して咄嗟に、後ずさりをする。
貴「.........線引きすると言ったはずだぞ」
仮にも主人と執事。
こんなことがあってはいけないんだ。
伊「............受け入れてくれないんですね」
悲しそうな瞳が揺れ動く。
伊「......じゃあもう、無理やり受け入れてもらうしかなくなるじゃないですか」
悲しそうな瞳が狂気の瞳へと変わる瞬間を私は見逃さなかった。
貴「.....なぜそうな.....！」
なぜそうなる、という私の叫びは虚しく....ﾄﾞﾝｯと壁に押さえつけられる。
口は手で塞がれ、手も頭の上で拘束された。
伊「......少しは情が移ると思ったのに残念です」
.....！
......てことは今まで悲しそうにしていたのは演技！？
驚きが隠せない私を見て嘲笑う。
伊「.........こうでもしないと....A様を独り占めできないでしょ？......見てるだけじゃ足りない」
口を塞がれている私は声にならない叫びを上げる。
裕「ねー！伊野ちゃんｶﾞﾀｶﾞﾀうるさいんだけど！.........え...A様？」
ｶﾞﾁｬｯとノックもせずに入ってきた中島は唖然と私たちを眺めていた。
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和美/美香 - お久しぶりです！続き頑張って下さい。 (2017年10月20日 19時) (
レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
薮猫(プロフ) - このお話、とってもおもしろいです！次回の更新が待ち遠しいです！頑張ってください!!!! (2017年9月28日 17時) (レス) id: 73a61b1feb (このIDを非表示/違反報告)
A - お体に気をつけてください。更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2017年7月24日 15時) (レス) id: 02c43654e6 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス - とっても面白くて更新が楽しみです！お体気をつけてください。 (2017年7月23日 20時) (レス) id: 44e1589205 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 続きめちゃくちゃ気になります。更新頑張ってください！体に気をつけて頑張ってください！ (2017年6月21日 18時) (レス) id: f227c1c3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ako | 作成日時：2017年3月2日 21時
