愛さなければ…【赤羽カルマ】 (ページ36)

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前「あー。一緒に寝っか？」貴「寝るの？」前「寝る以外にあるのかよ。」貴「ゲームしようよ！」前「病人は寝かせろ！22話」ページ36

そんなことを考えている間に、

貴「できた…雑炊！」

前「お前にも料理はできるんだな…」

貴「いや、できるよ？レシピがあれば」

そう、私はオリジナルは作れない。作れても見た目が良くないか味が良くない。

前「おいしい…」

感激している陽斗。

貴「悠馬のとどっちが美味しい？」

前「そりゃ…」

ためが長い。私の方が美味しいよね？

前「磯貝の方が美味しいでしょ？」

貴「ですよね～」ガックシ

あきらかにがっかりしているのが見えたのか、

ほんのり笑って

前「まぁ、彼女が作ってくれたのが一番美味しいけどな」

ニカッと笑って言った陽斗。

ほんと、少しだけ、ドキドキした。

はやく風邪を治してほしい。

はやく、はやく、

貴「ゲームがしたい。」

前「お前なぁ～」

貴「あ…」

どうやら声にだしていたようで、

呆れた顔した陽斗。

前「ゲームは選ばせろよ？」

貴「うん！」

やった！遊んでくれる！

ここに悠馬がいたら言うんだろうな…

前「ここに磯貝いたら、きっと言うだろうな」

貴／前「「お前は鬼か？！って」」

どうやら考えていたことは同じみたい。

前にも似たようなことがあり、

それも小学校の頃。

これもまた陽斗が風邪をひいたとき。

お見舞いに来ていた私と悠馬は、色々話したりしていた。

でも確かそん時、私…

暇になっちゃって、ゲーム提案したんだよねー。

そんでそん時言った言葉が確か

幼貴「動けば、汗かいて治り早い！」

だっけ？そんで、陽斗とやろうとした時に、悠馬があの言葉言ったんだよねw

貴「懐かしい。」

前「なにが？」

貴「小学校の頃にもあったなーって」

前「あー。あったなー……よしできた！」

準備が終わったらしい陽斗が選んだゲーム。

それは

貴「マリカー？？」

そう、マリカーことマリオカートでした。

前「俺ヨッシー！」

貴「んー。じゃあ、ピーチ！」

そしてマリカーは誰もマリオを取らない。

謎だ。謎だわ！

まぁ、それはいいとして、

ステージはかなりレベルが高いとこだった。

貴「ここ苦手～」

前「だから選んだ。」

ほんとせこい。絶対次は選んで見せる！

ってそんなことどうでもよくて、

はやく陽斗の風邪が治りますように

願いを込めて…

貴「1位を目指す！」←

前「負ける気がしねぇ！俺が1位をとる！」←

こん時私は、

勝てる気がする…

そう思った…