＊素直なココロ＊2

＊ ページ7

桜庭side

三井先生が辞める…。

当直の回数も増えるかも。との事。

まじかー。

藍沢「美咲。三井先生が辞めるって…」

桜庭「聞いたよ。当直増えるかもね…。(笑)」

藍沢「だな。」

桜庭「…あのね、耕くん。」

藍沢「何だ？」

桜庭「実はね…」

緋山「お疲れ〜！じゃ、お先に！」

もぅ、話そうと思ったのに！

美保子タイミング悪い！

桜庭「もう帰るの？早くない？まだ1時だよ？」

緋山「ちょっとね。訳あり〜(笑)」

まさか、彼氏とデートとか。

桜庭「彼氏？」

緋山「彼氏では無いけど、連絡来たからちょっと会って、そのまま帰る。」

桜庭「そっか。美保子、当直続いてたもんね。」

緋山「じゃあね〜(o´罒`o)ﾆﾋﾋ♡」

ｶﾞﾁｬ

あんなにニヤニヤしてる美保子、初めて見た。

藍沢「で、話はなんだ？」

桜庭「ううん、大した事じゃ無いから。また今度でいいよ。」

藍沢「そうか。ICU見てくる。」

桜庭「うん。いってらっしゃい！」ﾊﾞｲﾊﾞｲ

そう言って手を振り、耕くんを見送った。

言おうとしたのに…。

結婚式の事。

しないって…決めたのに。

でも…。怖い。

しないって言ったら耕くん、悲しむかな…。ってずっと考えてる。

HCU見てこようかな…。

休憩室が暖房効いてて暖かいだけに

廊下はとてつもなく寒い。

スクラブの下にヒートテック来てるけど、

やはり寒い。

桜庭「ぅぅー、寒っ。」

病院内に暖房は付いてる。付いてるけど

環境のためにって事で28℃に設定させてて

変えることが出来ない。


HCUにて

ナース「美咲先生。太田さんのご両親が来てるとの事ですが…」

桜庭「今どこにいるの？」

ナース「スタッフステーションの前だと。」

桜庭「分かった。ありがと。」

耕くんの担当患者さんだったし、

耕くんにも連絡しとこっと。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

藍沢「はい。」

桜庭「耕くん？あのね、」

藍沢「美咲か？どうした。」

桜庭「太田さんのご両親が来てるの。死因の説明や、あの時の処置などを説明しようと思ってて、耕くんの担当患者だから耕くんも説明するかな？って思ったから。」

藍沢「…分かった。今行く。」

ﾌﾟﾁｯ

きっと不安なんだろうな…

少しでも耕くんの不安を無くせるように

私、頑張るから。

安心してって言えるように。

一生懸命、頑張るからね。耕くん。


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