＊素直なココロ＊2

＊ ページ16

桜庭side

耕くんが謝った。

私以外に謝ったことなんて無かったのに。

白石「美咲ちゃん。ありがとう。」

桜庭「ん？何が？」

白石「藍沢先生が謝ったの初めてじゃない？あれ、美咲ちゃんのお陰だと思うの。藍沢先生が優しくなったっていうか…そういうのは全部美咲ちゃんが藍沢先生を変えたの。」

桜庭「え？私？ｳﾌﾌそんな事無いよ〜？私が変えたんじゃ無い。耕くん自身が変わったんだよ。きっと。」

緋山「お疲れ〜。」

桜庭「大丈夫？」

緋山「大丈夫だと思う？ICUの患者急変してフェローと私だけだよ？何で来てくれなかったの？」

桜庭「連絡くれた？」

緋山「はっ！連絡してなかった〜…。」

桜庭「だからだよ〜。」

緋山「最悪だわ〜。」

白石「美咲ちゃん。もう上がっていいよ？」

桜庭「いいの？ありがとう。耕くん？帰るよ〜。」

藍沢「ああ。お疲れ。」

全「お疲れ。お疲れ様でした。」


帰り道

桜庭「寒っ！…耕くん息白いよ？」

藍沢「美咲も。…寒いな。」

桜庭「手袋持ってきたら良かった…。」

いきなり耕くんが手を繋いで来た。

桜庭「え？どしたの？」

藍沢「いや、暖かいかな〜って…////」

何それ。…可愛すぎる！

桜庭「んふふ。暖かいなぁ〜」

藍沢「良かった。…////」

桜庭「顔熱いよ？熱？」

分かってるよ。照れてて熱いこと位。

藍沢「いや、しんどくは無い。」

分かってます。

桜庭「着いたね。早く入ろう！」

ｶﾞﾁｬ

藍沢「先に風呂入ってこい。」

桜庭「ありがと！お先に失礼！」


藍沢side

ﾋﾟﾛﾝｯ

白石からのLINEだ。

白石
もうすぐ美咲ちゃんの誕生日だから
誕生日会を計画しようと思うの。
美咲ちゃん、欲しいものとかないかな？

との事。

藍沢
きっと『休みが欲しい』って言うと思う。
誕生日会か…分かった。協力する。

白石
ありがと。緋山先生、藤川先生、冴島さんにも
連絡してあるから。

藍沢
ああ。

桜庭「はぁ〜！気持ちよかった〜！」

藍沢「入ってくる。」


桜庭side

上がってサッパリした〜って思ってたら

耕くんのスマホの画面にメールが。

白石
あ！今日の事、美咲ちゃんには言わないでね！

ん？今日の事？

なんだろう？

言えない事？

やましい事？

恵ちゃんと恋愛関係にでもなってるの？

どういう事…！？


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