弱い所 ページ42
廊下を歩いていたら運悪く同期の男の隊士に会った
彼は前から私の階級がどんどん上がるに連れて私に対して
水柱のツテ
本当は実力が無い
などと会う度に言ってきた
私のことを悪く言われるのはいいが師範のこともけなされているような気がして彼が苦手だった
柱になったと知られた時は
今までの言葉に加えて
向いてないからやめろ
とも言われた
柱になってくれないかとお館様に言われた時は自分なんかが柱になっていいのかと思った
お館様に認められて嬉しかった
無一郎も炭治郎君達も私のこと認めてくれた
でも私は他の柱の方と比べて実力不足で歳下
やっぱり私なんかに柱なんて無理なのかな、、
そう思うと涙が出てくる
無一郎が来て助けてくれた
泣いてる顔見られたくなくて俯いてお礼を言ってから逃げるようにその場を離れようとする
が、、
無一郎が私の腕を掴む
やめて離して、、、
「マリン大丈夫だよ。怖かったね。」
と、抱き締めてくれた
背中をさすられる
その暖かさに涙がさらに溢れてくる
「僕の部屋においで。今日も一緒に寝よう。」
なんか悟られたみたいで嫌だ
弱い所見られた
悔しい、、、
『嫌だ』
「え?」
『離して、、』
「マリン?」
『離してよ、、、』
無一郎から無理矢理離れる
心配してくれてるのに無一郎にそんな言葉しか言えない自分に嫌気が差す
涙が止めどなく溢れる
『ごめん、、』
逃げよう
最低だな私、、
無一郎に背中を向けてその場を去ろうとする
「マリン待って!!」
無一郎が私の背中から抱き締める
『離してよぉ、、、グスッ』
「我慢しなくていいよ。僕の前では我慢しなくていいんだよ。」
無一郎が私の方に向き直り再び正面から抱き締めてくれる
「僕の部屋おいで。」
もう断れないな
と、大人しく無一郎の部屋に向かう
無一郎の部屋にて
「いつからあの男にあんなこと言われてたの?」
『入隊から半年くらいのとき、階級が丁(ひのと:上から4番目)くらいのとき。師範の継子だって知られてそれから、』
「そんなに前から、、」
『私のことは悪く言われていいけど師範が悪く言われるのは嫌、、グスッ』
あ、私何言って、、
「マリンのこと悪く言われたら僕がそいつのこと許さないから」
嬉しいこと言ってくれるなぁ
「話してくれてありがとう。今まで辛かったね」
優しく抱き締めてくれる
暖かい、、、
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作者名:ララ | 作成日時:2021年1月29日 21時