師範 ページ30
マリン Side☆
師範はどうすれば師範自身を鬼殺隊の柱として認めてくれるのだろう
親友が亡くなってからも血反吐を吐くような努力をして柱になったことを知っている
師範は本当に凄い人なんだ
自分自身をちゃんと認めて欲しい
でも柱合会議では師範が自身を否定することについて何も言えなかった
悔しくて涙が溢れた
責めて皆が師範を悪く思わないように土下座をしてお願いした
甘露寺さんが優しく聞いてくれて
不死川さんが背中をさすってくれて
「ゆっくりでいいからよォ」
と言ってくれた
柱の方にこんなことさせて、、、
情けないなぁ、、、
そんな気持ちも混ざった涙がまた溢れ、不死川さんは相変わらず背中をさすってくれている
暖かい
泣きながら師範の過去を話した
不死川さんは
「よく言ってくれたなァ」
と、優しく言ってくれた
結局会議は解散となり
「冨岡のことは心配すんなァ」
と、私の頭に手をポンと置いて帰って行った
時透さんが柱稽古の手伝いをしてくれないかと誘ってくれた
私が行っていいのか尋ねると
勿論と言ってくれた
『ありがとうございます!!ではまた明日!!』
そう言って隠の方に背負われながら屋敷への道を行く
正直今は師範と顔を合わせづらいため
自分の屋敷をもらっていた方が良かった
と少し思ってしまった
柱の皆はとても優しい。
皆凄く強くて凄い人達なのに私みたいな子供に優しく接してくれる
私もそんな柱になりたいなぁ
屋敷に着いた
入りづらい、、、
隠の方にお礼を言い、屋敷にそっと入った
師範は寝ているのだろうか
音をたてないように着替えて居間に座ると疲れがどっと込み上げて来て、机に突っ伏して寝てしまった
どれくらい時間がたったのだろう
何か暖かいものをかけられた
何だろ、、、
『ん、、、』
重たい瞼を開けると師範がいた
「悪い。起こしたか。」
『いえ、、
私もこんな所で寝てしまって、、』
師範が毛布をかけてくれたようだ
「昼間は悪かった。」
『私こそ、、、』
話す言葉が見つからない、、、
『あ、明日時透さんの所で柱稽古の手伝いをすることになりました!!』
「そうか、、、
色々学んで来るといい。」
『はい!!!』
『ではそろそろ寝ます!おやすみなさい。』
「待て。一緒に寝てもいいか?」
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作者名:ララ | 作成日時:2021年1月29日 21時