ONE PIECE 4人の兄弟 4 (ページ38)

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Aも行こうと船を飛び降りようとすると
スクアードがどしゃりと崩れ落ちた

『スクアード様！』

スクアードに駆け寄ろとすると、今度はマルコに制される

ス｢俺は…なんて事を…！！！すまねぇオヤっさん…！！すまねぇ…！！…エース！！畜生！！大好きなオヤっさんを…おれァ疑って…！！！｣

ぼろぼろと大粒の涙を落とすスクアード

マ「スクアード！！泣くことが報いることかよぃ…！！｣

厳しい言葉、でもそれはスクアードを思っての事だ

『さぁ、スクアード様、立ち上がって下さい…
ご一緒にエース君をお助けしましょうよ？』

手を差し伸べる

ス「すまねぇ、Aお前も疑っちまって…｣

手を乗せるとグイッと引っ張る

『いいえ、私だって同じ状況なら疑いますよ、
ね？お互い様です！では、私はお先にいきますので…また後ほど！』

ガコガコッ

よく見ると壁が入江にそって上昇し始める…

『…っ！そうだ包囲壁！！』

気づいた時にはすでに囲まれていた…

『心)取り敢えずルフィ君を探して皆様を広場にあげなければ……でもどうやって？』

包囲壁の穴はオーズの倒れているところの壁1枚分、あそこを通り抜けようとした所で集中砲火は目に見えている

『心)それに…センゴクさんなら…』
『ですよねぇ…』

いくつもの大きな影が氷上に浮かび上がる
見上げるとごうごうと燃え盛る火山弾…
例えるなら…流星群…

氷を溶かし、モビーディック号を焼き尽くす…

白ひげ海賊団のシンボルの1つ…
鯨を模した大きな船はじりじりと焦げるように燃えていく

『モビー…』

大好きな船…Aの帰る場所の1つだったのに…

感傷に浸る間も無く包囲壁から砲弾の嵐、
マグマによって溶けた氷はもろく割れやすい…
砲弾を浴びる度に砕け、どんどん広場へ上がる道を削っていく

親父の技でさえ、包囲壁を凹ませるのが精一杯

セ「作戦はほぼ順調これより速やかにポートガス・D・エースの…処刑を実行する！！」
『ルフィ君！！急ぐよ！？どこ！！？』
ル｢うわぁぁあ！！｣
『何してんの！？』

ルフィに近づくと、そこにはジンベエとイワンコフが居た

ル｢頼みがある！！ジンベエ俺をあそこまで飛ばしてくれ！！｣

｢｢｢！！？｣｣｣

『包囲壁を超えるの？』
ル｢そうだ！｣
ジしかし、向こうに行くと海軍に包囲されてしまう…｣
『一緒に行きます。まだまだ私はほかの大将様にはかないませんが…ルフィ君の敵を1人でも減らせることが出来れば十分でしょ…』
ル｢よし！行くぞ！｣