ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ6)

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ル「こ、このっ！ゴムゴムのォ！！」

伸ばした腕は大虎に引っ張られてしまいルフィ大虎の頭に乗ってしまう

大虎は振り落とそうと暴れ、ルフィは落ちまいと必死に掴まった

ル「う、うわァ!!」

『ルフィ君のバカ…！』

大虎に向かって走りだすと後ろから声がする･･･が振り返る事はせず一直線に走った

ダンパを踏み台に跳躍して大虎の頭に着地するとルフィをおぶる様に持った

『ルフィ君危ないよ！』

「ガルルルルァ!!」

大虎は私達を振り落とそうと唸り声をあげて頭を思いっきり振る

振る動作に合わせて跳躍すると一転、二転と回って雪の上に着地する

『ルフィ君今回ばかりは諦めよ？』

ルフィは腕の中で暴れ、私じゃ手に負えなくなるとバランスを崩しそうになる

が、体はしっかりと支えられた

サ「っと、ルフィはおれ達が担ぐ」

ルフィはエースとサボに担がれ、私達は大虎から逃げる

エ「獲物に気とられてるうちに逃げるぞ！」
サ「おう！」
ル「覚えてろよーっ！！」

─────
───

川の上にかけられた木橋を歩く頃には辺りは真っ暗だった

エースとサボは仕留めていたダンパを鉄パイプに結びつけ肩に担ぎ、その後ろを私とルフィが歩く

ルフィは立ち止まり振り返ると残念そうに息を溢した

『初めて獲った獲物だったもんね』
サ「そうだな、残念だったな」
エ「ほっとけ、あの虎公相手じゃしょうがねぇだろ」
ル「けど、あれはおれが獲ったヤツだぞ！人のもん取りやがって！」

ルフィが飛び跳ねると橋は横に大きく揺れた

『きゃっあ、うわっルフィ君揺らさないで怖い！』
エ「わ、わ！バカ！揺らすな！」

楽しくなったのか、ルフィはピョンピョン飛び跳ね、橋はギシギシと嫌な音をたてた

サ「やっ、やめろ！」
『お、落ちる！』
エ「やめろ！ルフィ──」

エースの声を遮るように聞こえたバキッという音、
ルフィのいた場所に穴が空いてしまった

ル「わ、わぁ！」
『ルフィ君！』

落ちていくルフィの腕エースが両手で掴み、エースの足を、サボとAが掴んでいた

「くっ…っ！」
エ「サボ、A！早く引っ張りあげろ！」
サ「わ、わかった！」
『うっうん！』
ル「ひひひ、悪ぃ」