ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ35)

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どんよりと暗く厚い雲はたちまちコルボ山の空を覆っていく

洗濯物を畳むと暗くなっている事に気づき窓から外を見上げた

『嫌な天気…』

ポツポツと振り落ちる雨粒

一粒、二粒と地面につくと大雨となって、地面を叩きつけた

ド「雨降っティきちまったなぁ」
『そうですね…』

雨は止むどころか勢いを増す

ドアを強く叩く音がしたのはそんな時だった

エ「おい！Aいるか！？ルフィが怪我をした！診てくれ！」

切羽詰まったエースの声に慌ててドアを開けた

そこには血を流したルフィにルフィを背中に担ぐエースの姿があった

『ルフィ君！？とりあえず中に！』

エースが中に入ると布団をだしてルフィを寝せるように促した

マ「まーまーAそんな慌ててどうし･･･ルフィ！？」
『ルフィ君の手当をします！マグラ様救急箱とタオルを持ってきてくださいますか！』
マ「まーまーひどい傷だなわかった、ちょっと待ってろ」

救急箱とタオルを持ってきてもらうとルフィの手当てを始める

出血が多い…この傷…熊から受けた傷ね

タオルで出血箇所を圧迫させると止血する

傷の手当てを終えると包帯を巻いて布団を被せた

『出血が多かったけどもう大丈夫。ルフィ君、ちゃんと安静にしといてね』

ルフィの頭を軽く撫でると息を吐いてエースに顔を向けた

マ「まーまー冗談じゃすまねぇとこだ今までは４人で戦っていた猛獣だろ」
エ「すまねぇ、ルフィ…！｣

ルフィを失ってしまう恐怖にエースは体をガタガタと震わせた

ガラッ

『ルフィ君は大丈夫だから！ほら、エース君も濡れてるじゃん』
エ「…すまねぇ」
『エース君、１人で背負い込まないで頼りないかもしれないけど、私を頼って』
エ「…わかってる」
エ「う……うぅ…」涙
『エース君…』
エ「A……俺は、一人で戦うことが、強さの証じゃねぇって知ってたのに……なのに……！」
エ「ルフィにっ……！」
『大丈夫だよ…エース君、サボ君の分まで頑張る必要はないよ…私も居るよ、だから…あんまり抱え込まなくても……』
エ「…それはお前が、言える事じゃねェだろ」
『っえ？』
エ「…お前も、抱え込みすぎてる」

ドキッ

『そんな事…』
エ「お前最近、全然笑ってねぇし…様子がいつもと違う、ちょっと暗いぞ」
『…………』
エ「…お前こそ、抱え込みすぎんなよ…」

私には背を向けていて、どんな顔をしているか分からない

「お前最近、全然笑ってねぇし…様子がいつもと違う、ちょっと暗いぞ」