ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ28)

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誰よりも大切なかけがえのない私の宝物

サボ君、早く帰ってきて…私達は無事だから

『サボ君…』

小さく呟くと、目をゆっくりと開けた

『ここは…』

キョロキョロと目だけを動かすと見慣れた天井とドグラさんの姿が目に映る

レ「A！」
ド「ラム、目を覚ましたのか！」
『…っ』

起き上がろうとすると鋭い痛みが背中から全身にはしる

ド「まだ、起き上がるのはヤミとけ刺し傷が深いんだ、それに熱もある生きてるだけでも奇跡なんだニー」

ドグラさんはそう言いながら額に置いてあるタオルをかえてくれた

『….ルフィ君とエース君は？』
ド「ルフィはもう動けるまでに元気になっティるよ、エースは……」

ドグラさんから話を聞いた

あの後エースとダダンさんはあの場に残ったと….

『エース君のバカ…』

逃げてほしかった、もう立ち向かわないでほしかったのに

ド「ルフィ、Aが目を覚ましたぞ」

扉が開くとドグラさんはルフィに声をかけてドタドタと背中に響く足音が聞こえてくる

このまき来ればルフィはタックルという名の抱擁をするだろう

ド「待ティ待ティ！ルフィが突撃したらAは気を失っティッまうよ！｣

それを聞いたルフィは急ブレーキをかけてストンと枕もとに座るとボロボロと涙を落とす

ル「A、中々…目､覚まさねぇから…っ｣

手を伸ばすとルフィの頭を優しく撫でる

『心配かけてごめんね、ルフィ君』
ル「えっぐ….エ、エースもまだ….帰ってきてなくて･･･っ」

ルフィの涙は止まるばかりかどんどんと溢れる

『大丈夫、大丈夫、聞いたよ』

優しく微笑み、撫でていた手を滑らせてルフィの頬に手を添えた。

『ねえ、ルフィ君？』
ル「んぐっ？」
『エース君はルフィ君のお兄様でお強いでしょ？だから大丈夫、絶対に、ね？』
ル「ゔん！」