ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ23)

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宝の場所をはかなかった私達は縄で木に縛られた。

あれからすぐに時間は経ってしまいおそらく今は夜中

だけど夜なのかわからないぐらい周りは赤一色

ブルージャムがゴミ山に火をつけてしまったのだ

『火のまわりようが早い…エース君、縄は切れそう！？』

私達も逃げないと焼け死んでしまう

落ちていたガラスの欠片でエースが縄を切ろうとしているが中々切れない。

エ「…っあと少しで」

ブチッという音と共に体は自由になる

エ「よし、切れた！｣
ル「熱ぃ、熱いよぉ！もう逃げられねぇっ！」

すぐに鉄パイプを手に持つとルフィにも持たせた

エ「くそっ、とんでもねぇモンに巻き込まれた！」

泣いているルフィの手を掴むと急いでブルージャムの隠れ家から外に出る

ル「熱ぃよ！」
エ「泣き言言う奴は置いてくぞ！」

エースの叱責にルフィは涙を堪えて弱音を吐かなくなった

ル「う！あつくねェ！」

周りは既に火に囲まれてしまいここから無事に逃げられるかわからない状況

エ「はぁ、外はもう火の海だ！」
ル「うわ！熱ぃ、熱くねぇ」

手に水を纏わせると掌に意識を集中させた

『私が逃げ道を作る』

水を纏った掌から水が勢いよく噴き出すと火もガレキも無くなって火のない道ができる

エ「行くぞ！」

火のせいで空気は熱くなってしまい息が苦しくなる

ル「ゲホ、息が苦しい、苦しくねぇ空気が熱い！熱くねぇ…」
エ「何とかなる！おれがついてる」

エースだってこの状況に混乱してるはずなのに一切弱音を吐かずに私達を励ましてくれる

『はぁ、はぁ….』

肩で息をするも十分な呼吸が出来ずに足元はふらつき、判断力が鈍る

エ「A！あぶねぇ」

エースの声に気がついた時には火のついたガレキが崩れ頭上に降って来ていた

危機一髪、腕をエースに引っ張られるとガレキの下敷きにならずにすんだ

『はぁ…っありがとう、エース君』

ル「ゴミ山のおっさん達うまくにげたのかな！」
エ「人の心配してる場合かっ！」
『コルボ山のある方角さえわかれば…』

逃げるだけでも困難なこの状況にタイミング悪く現れてしまった人物

ブ「誰が逃げていいと言った､悪ガキ共がぁ！」