ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ19)

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楽しかった日々が続いたある日、いつもの日常が突然なくなった

傷だらけのエースとA、ルフィ
彼らの前には軽蔑した眼差しでこちらを見下すサボ父の姿が

その後ろでブルージャムに捕まってるサボ

ル「サボを返せよ！ブルージャム！！」
サボ父「“返せ”とは意味のわからない事を、サボはウチの子だ！子供が生んで貰った親の言いなりに生きるのは当然の義務！よくも貴様らサボをそそのかし家出させたな！ゴミクズ共めウチの財産でも狙ってるのか！？」
エ「何だと！？」

最後の一言でエースがカチンと切れるだけど、ブルージャムの部下に思いっきり殴られてしまう

エ「！？」
『エース君！』

殴られた衝撃でエースの血が辺りに飛び散る

サボ父「コラ海賊！子供を殴るにも気をつけたまえ！ゴミ山の子供の血がついてしまった。汚らわしい、消毒せねば」

それを聞いて怒りが込み上げてくるサボ

サ「…！！やめてくれよ！！！…おれはそそのかされてなんかいねェ！！自分の意思で家を出たんだ！」
サボ父「お前は黙っていろ！―後は頼んだぞそこの女には手を出すな王族の子かも知れないいかあ海賊共」
ブ「勿論だダンナ、もう代金は貰ってるんでね、この3人は2度と坊ちゃんに近づけねぇ後に始末しときます」
サ「！…ちょっと待て！ブルージャム！お父さんもういいよ、わかった！」
サボ父「なにがわかったんだサボ」
エ「やめろよサボ！！」
サ「何でも言う通りにするよ…！言う通りに生きるから！この2人を傷つけるのだけは…やめてくれ！お願いします…大切な…兄弟なんだ！」

サボは体と声を震わせ、懸命に悲願する。サボから発せられる言葉達にエースとルフィはただただ目を見開く

エ「サボ…！…おい…！？行くなよ！振り切れ！おれ達なら大丈夫だ！一緒に自由になるんだろ！？これで終わる気か！？」
『…イヤ…』

Aはサボの行動と、いきなり起きた場面にただ口を開けて見ることしかできなかった。

ル「嘘だろ～～～！サボー！！！」

そんなエースの言葉を無視しくるりと背を向ける

深く被った帽子からは唇を噛みながら涙を流すサボの姿が見える

エ「サボ～～～～！！」