ONE PIECE 4人の兄弟 2 (ページ2)

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空には厚い雲、朝にも関わらず薄暗い外はザーザーと強めの雨が打ち付けている

いつも通り最後まで寝ているAを起こすルフィは僅かに首を傾げた。

ル「A、どうしたんだ･･･？何か元気ねェぞ。」
『えっ…？あぁ、大丈夫…少し目眩がするだけ──…』
ル「わッ、A！？エース！サボ！Aの体、ものすごく熱ぞ！？｣

見るとAはルフィに支えられ、顔は赤く、苦しそうに肩で息をしている

エ「ラム、とりあえず布団に寝かせるぞ｣
『ごめ…ん…』

熱を測ろうとラムの額に自分の額を乗せたエースは目を見開かせ、すぐに険しい顔をした

エ「お前っ、高熱じゃねぇか！」
ル「え～っ！A死ぬのか!?」
エース&サボ「死なねぇよ！！」
エ「騒ぐな、ルフィ」
サ「今日は一日安静にしとかないとな、ほら、もう寝とけ」
ル「そうだ！寝とけ！」
『はいはい^ ^』

微かに微笑んだAはポンッとルフィの頭を撫でると静かに目を閉じた

しばらくしてAから寝息が聞こえるとおれ達はヒソヒソと声を抑えて話す

エ「風邪か、どうすりゃいんだ？」
サ「なった事なんてねぇからな…」
ル「やっぱ死ぬのか！？」
エース&サボ「死なねェって！！」
ル「肉食えば良くなるよな！」
サ「どんな医学だよ…」
エ「ダダンに聞いてくる。それとルフィも連れて行く、コイツがいたら騒いでAが寝れねェだろうからな｣
ル「おれもAの側にいる！」
エ「いいから行くぞ、サボ、Aを任せたぞ」

エースに引きずられて行ったルフィの声が段々と小さくなると荒い呼吸が部屋に響く

サ「キツそうだな…｣

布団を掛け直して、水で冷やしたタオルを額に置くと小さくおれを呼ぶ声がした

サ「悪ぃ、起こしたか？」
『大丈夫…エース君とルフィ君は…？』

サ「ダダンに風邪治す方法、聞きに行った、喉かわいたろ？水でも汲んでこようか？」

立ち上がろうとするとクイッと裾を掴まれ、弱々しい声がおれの動きを止めた

『いかないで…1人にしないで…っ』

熱で弱ったAの頭をソッと撫でると優しく微笑んだ

サ「っ……/ / / /…わかった、俺はいつでも側にいるから、約束…な？」
『うん！』