鬼滅の刃ー柱合会議後ー

むいむい ページ3

固まった伊黒をよそに、

1人、ぼーっとしたりキョロキョロしている子供がいた。

霞柱の時透無一郎だ。

1人どこかへ行かないか、心配な宇髄は声をかけてみることにした。

「おい時透どっかいくなよ？」

すると、無一郎は、ジッと見つめ、一言言った。


「…………誰？」



不死川(オイ宇髄ィ煉獄ゥ………やっぱりよォ…)

煉獄(うむ！！伊黒といい、甘露寺といい、記憶が消えているな！！！！！)

宇髄(いや時透はもとからこんなんだろ)

やはり視線で会話する3人をよそに、無一郎はフラフラと歩いていく。

「オイ時透ォオオオオオオオどっか行くなって行ってんだろがァアアアア」

無一郎に声をかけるーというか、叫んでいる不死川をよそに、

ヒョイと宇髄が無一郎を捕まえる。

捕まえられても、たいして反抗もせず、無一郎はおとなしく捕まっている。

だが、ポツリと言った一言に、またもや3人は固まった。

「兄さんは…？」

煉獄(兄さんか！！いるのか時透に！！)

不死川(いやもう亡くなってるけどよォ、十何才だかに鬼にやられたらしィ)

宇髄(えっこれどうすんだよいないなんて言えねーだろ)

固まっても、尚視線で会話する3人に不満を持ったのか、

「兄さんはどこ！？」

と声を荒げて無一郎が言った。

「あのなァ…」

とばつが悪そうにしている不死川を止め、時透に目線を合わせてしゃがんだのは煉獄だった。

「兄さんか！！俺にも弟がいる！！！絶対いつか会えるから、ちょっとだけ待っててくれ！！」

とだけ話し、立ち上がった。

「……わかった…。」

「大丈夫だ。」

そう言って、煉獄はにっこり笑ってみせた。

不安だが、無一郎を残して、3人は義勇の方へも行ってみることにした。

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