鬼滅の刃ー柱合会議後ー

おばみつ ページ2

その時…くいっと煉獄の羽織を引く手があった。

「ん？どうしたんだ！！！！甘露寺少女じゃないか！！！！」

煉獄の言葉にビクッとしたのは甘露寺蜜璃だった。

「お腹すいた……」

その言葉に3人は固まった。
甘露寺蜜璃は人一倍食べるのだ。

それぞれの食べ物を食べさせても足りないだろう。

宇髄(どうする…？)

不死川(おはぎ……いくつかやってみるか…？)

煉獄(しかしそれでは足りないのだと思うが！！)

視線で会話する3人に救いの手があった。


ちょこん

「貴様たち、何を話しているのだ？食い物ならここにあるぞ」

子どもになった伊黒小芭内だった。蛇も一緒に小さくなっている。

「なぜか、桜餅を大量にもっていた。消費して構わない」


…不死川と宇髄の間に微妙な空気が流れた。
ちなみに煉獄は鈍いので気がつかない。



宇髄(こいつ…こんなもん持ってやがったのかよw)

不死川(いや…とりあえずこの桜餅食わそうぜェ…)

「ほらよォこれ食いなァ」

不死川が甘露寺に差し出すと、蜜璃は喜んだ。

「わぁあああ！！お兄ちゃんありがとう！！！！」

笑顔でお礼を言われる不死川は後ろから伊黒の怨念のようなものを受けていた。

今にでも

「貴様…甘露寺に触れるなゴミクズ」

と、罵詈雑言が聞こえてきそうだ。


不死川は、蜜璃に、

「お礼ならこいつに言いなァ。桜餅くれたのはこいつだからなァ」

と視線を伊黒の方へやった。

「そうなの？ありがとぉ〜！！」

満面の笑みでお礼を言う蜜璃に、

伊黒は固まってしまった…。

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