工藤新一の姉は降谷さんの部下2 ｢降谷零/安室透｣

80話 ページ30

あなたside

そんなある日、私は新ちゃんと喧嘩した。

新一｢いいじゃんか！｣

あ｢嫌だ！｣

新一｢姉ちゃんのケチ！｣

有希子｢どうしたの？｣

新一｢姉ちゃんがこの本の続き貸してくれねぇんだよ！｣

あ｢だから読み終わったら貸すから！｣

有希子｢新一！(人1)が先に読んでるんだから少し待ちなさい！｣

新一｢ちぇ。姉ちゃんのばーか！｣

有希子｢こらっ！新一！｣

あ｢もういいよ。はい｣

新一｢いいの！？｣

あ｢新ちゃんうるさいんだもん。勉強するから2人とも出てって｣

新一｢あっ！姉ちゃん！｣

有希子｢思春期かしら？｣

結局折れちゃう私。新一に甘いのかな。

でもお姉ちゃんだしなぁ。
なんて、思いながらバッグから教科書を出すと一緒にプリントがでてきた。

あ｢あ、空手の大会。｣

ママとお父さん来てくれるかな。1回も来てくれたことがない。

あ｢ママ！パパ！｣

有希子｢どうしたの(人1)ちゃん？｣

あ｢来週の土曜日、空手の大会があるんだけど来られる？｣

優作｢土曜日か。｣

有希子｢ごめんね。(人1)ちゃん。その日は新ちゃんの試合があるのよ。｣

あ｢パパは？｣

優作｢その日は丁度仕事なんだ。ごめんな。｣

あ｢そか。仕方ないよ！｣

あ。またか。

いつもママは新一。パパは仕事。
ま、仕方ないよね

有希子｢(人1)ちゃん｣

あ｢勉強してくる！｣

高校生の時はあんまりママともパパとも話してない気がする。

そして高校3年生の最後の大会。

私はママにもパパにも新ちゃんにも言わなかった

試合の日

有希子｢(人1)ちゃん！入るわよ？あら、居ない。これ、なにかしら。えっ！｣

新一｢どうしたんだよ｣

有希子｢大変なの！優作！！｣

優作｢どうした！？｣

有希子｢今日(人1)ちゃんの大会！まだ間に合うかな？｣

優作｢急ごう！｣

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