小説【復讐の花嫁】 (ページ2)

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2話ページ2

しばらくして、朝食を食べ終えた私が食器を洗ってると…コンコンと誰かが扉をノックする。

「あらあら、こんな時間に誰かしら？」

母さんが席を立ち、玄関に向かった瞬間…「バン！」と乱暴に扉を開ける音が聞こえた。

驚いて振り返ると、そこには黒いコートを身に纏った若い長身の男達が3人立っていた。傷跡は皮膚が溶けているのか…赤い皮膚はただれている。

「あ、あの…どちら様でしょうか？」

そう聞くや否や、男は勢いよく母さんを押し倒し…残る2人は私の手足を縛り、布を噛ませた。

「むぅ～！んん～～？！(クソッ！離せ！何だよアンタらは？！)」

「殺されたくねぇなら、前を向いてろ」

仕方なくゆっくりと前を向くと、男が母さんの服をナイフで切り裂いている所だった。「やめて、娘を離して！」と自分の事より私を解放するよう声を上げるが、男は母にも布を噛ませた。

その後は想像もしたくない程に酷い光景を見せられた。……男達が母を無理やり犯し、最後に1人が持っていた銃で母さんを撃ち殺す光景を。

幸い、私が襲われる事は無かったが…母さんが
こんなにもひどい殺され方をするなんて…許せなかった。

すると1番背の高い男が私の目の前にしゃがみ、
何処からか注射器を取り出してこう言った。

「いいか、今見た事は誰にも言うんじゃねぇぞ？
もし言ったら…母親と同じ目に合わせるからな」