so addicted【青】 (ページ23)

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家に帰って出かける準備をする。

『大我、大丈夫かな』

駅前に着くと肩をすくめながら手をこすり合わせてる大我がすでに待っていた。

『おまたせ』

「お、来てくれた」

『そりゃくるでしょ』

「そっか」

少し鼻を赤くした大我は優しく微笑んだあと歩き出した。

『どこいくの？』

「んー？あそこの居酒屋」

『大我居酒屋とか行くんだ』

「まあね」

お金持ちの坊ちゃんの割に庶民の居酒屋なんて行くんだ。

駅から少し歩くと見えてきたお店の扉を大我が開けると誰かが大我に突然飛びついてきた。

「きょもー！！！来てくれたの！」

この香り知ってる。

甘いバニラの匂い。

見覚えのある後ろ姿

ピンク頭の…

「あーもう樹暑い。離れて」

「ごめんって、それにしても珍しいね。

居酒屋なんか行くわけないって頑なにこなかったくせに」

「んーちょっとね。

ってか何してんの。入ってきなよ。」

お店のドアを開けたまま入れずにいる私に大我後声をかける。