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A「…え?」






今…。聞き覚えのある声が…。



  「A。」


 





A「…時透君!」



私は思わず、彼に抱きついた。


甘露寺「キャ〜ッ!素敵だわ!

私、食べ終わったから帰るわね〜!ごちそうさま!」


甘露寺さんは、お金を机に置いて帰って行った。

私の気持ちを知ってるからだろう。
何度か甘露寺さんに相談したから…。




時透 「会いに来れなくてごめんね。」

A「会いたかった!会いたかったよ時透君!」


何度あなたに会えなくて涙を流したことか。
あなたに忘れられているのかもと、何度不安になったことか。


無事で良かった…。


時透 「僕も会いたかった。

…ずっと君のことでいっぱいだった。」


嬉しい。
彼は私を抱きしめ返してくれる。
久しぶりの彼の匂いだ。


時透 「良かった。元気そうで。」

A「元気じゃないよ。時透君に会えなかったんだから。」

時透 「今は会えてるでしょ。」


本当に嬉しい。
夢じゃないんだよね。


時透 「ふろふき大根、頼んでもいい?」

A「…うん。」




久しぶりに作るふろふき大根。

ふろふき大根なんて、時透君以外誰も頼まない。




時透 「僕が来ない間のこと聞かせてくれない?」

A「?いいけど。なんで?」

時透 「Aがいつどこで無理をしたか分からないから。」

A「時透君って本当に心配性。」


そう言って私は、話し始めた。











時透 「へぇ。てことは、昼間はずっと蝶屋敷にいたんだ。」

A「うん。…ちょ、顔怖いよ!?」


蝶屋敷で療養中だった竈門君たちと仲良くなったことを話した途端、

時透君の顔が恐ろしくなった。


A「どうしたの!?」

時透 「分かんないけどムカついただけ。」

A「なんで?」

時透 「今まで僕と一緒にいた時間を、その竈門とかいう奴と過ごしてたから。」



それって嫉妬?


時透 「でも、A一人じゃ辛かっただろうし、その点では感謝してる。」


なんだその親目線。


時透 「…最近、おかしいんだ。」

A「…?」

時透 「Aがいないとき、寂しいと思ったり、会いたいと思ったり、
君とあったとき嬉しいと思ったり、照れくさくなったり、
なんで僕はこんなふうに思うんだろう。

こんなこと初めてで、なんでなのかわからない。」

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月1日 0時

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