好きになって【レイクレ】 (ページ9)

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彼女が居ないということに
少しだけ安心してしまう自分が嫌になった

て「好きな人はおらんの？」

　「好きな人か…いないかな」

て「そうなんや」

そんな質問されたら
少しは期待しちゃうじゃん

勘違いしちゃうからやめてよ

て「嫌じゃなかったらLINE交換せえへん？」

　「え？」

て「嫌？」

　「ううん、する」

そう返事を返せば
てっちゃんはガッツポーズをし“よっしゃ”と声を出す

私はそれを見て笑う

それにつられたてっちゃんも
顔を少し赤く染めながら笑った

　「__ありがとうございました」

て「いえいえ、じゃあね」

結局家の前まで送ってもらった

てっちゃんは笑顔で私に手を振る
私もそれに応えるように振り返した

__ｶﾞﾁｬﾝ

家に帰ってきてすぐにベッドへダイブした

そして大きなため息

　「…また会えるかな、」

__ﾋﾟﾛﾝ♪

てっちゃんからLINEの通知だった

すぐに内容を確認する

てつ次いつ会える?

A来週の日曜日

てつ飲みに行かへん?

A行きたい!

携帯の画面が暗くなって
自分の顔が映る

そこには口角が緩み
ニヤニヤとしている自分の姿

　「…楽しみだなぁ」