好きになって【レイクレ】

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２１歳の誕生日を迎えたばかりの私は
今大阪のとある飲み屋で酔い潰れていた




なんでこうなってしまったんだろう…







最近モデルの仕事が上手くいかず
お酒を飲むことが多かった

やっと辞められたタバコも
最近はストレス発散という言い訳をつけて吸っている



ダメだって分かってるのに…










　『お姉ちゃんタバコとか吸うんだ』





　『そんな可愛い見た目して意外だね』






　「へへ、そうですか？」






　『別嬪さんやから一杯奢ったる！』






　「ほんとっ！？嬉しいありがとう」



















そしてお酒の弱い私は
２、３杯で簡単に酔ってしまい
店を出てからふらふらと歩いていたのだが



流石に気持ち悪くなってしまい
壁にもたれかかって座る












て「…大丈夫？」







　「へへ、らいじょーぶ」







て「ここに居たら危ないで」










少し気怠そうな表情をした男の人が
私の手を強く握り立たせた


だがふらふらな私を見て
男の人は私の肩に腕を回し支えてくれる









て「めっちゃ酔ってるやん」







　「らいじょうぶ、ひとりで帰れますからぁ」







て「どこがや」










男はふらふらな私を支えたまま
携帯をズボンのポケットから取り出し
誰かに電話していた









て「___きてくれへん？



…分かった、ありがと」









すぐに電話を切り携帯をポケットにしまうと
その場に座り込んでしまった
私の背中を優しくさすって顔を覗き込む









て「大丈夫？」






　「…優しいですね」









真剣な声と表情で言ったからか
男の人は少し驚いた表情で私を見た







だんだん眠くなってきて

瞼が重くなる









　「__ごめんなさい」

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