No.9〜ゴキ○リが9匹〜 ページ9
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Am0時。暗闇の中、封筒を片手に闇雲に走る。俺は小さな明かりが着いたボロ団地に駆け込み、一番奥の空き家の様な部屋の扉に手をかける。
A『ただいま〜。クラスの男子にホテル行こうって誘ったらズタズタにされたぞ』
母｢おかえり。それ絶対変な人だと思われたわよ。｣
そう言いながら笑う母さんを見る。
ボサボサの長い金色の髪に、最早染みと化した目の隈。だるだるの包帯。明らかに精神的にヤバいということは分かるのだが、それでも俺の為にご飯を作ってくれているということは根は優しいのだろう。ふわりと、甘辛く食欲をそそる香りが鼻を霞める。
俺は中学生の頃から使っているリュックを投げ捨て、真ん中に置かれた丸テーブルの傍に座った。自分の家でしか出て来ないであろう独特の色をしたそれを見つめる。
別に、特別美味しい訳でも無いが、作ってくれたのだから最低限は食べないといけない。そう考え、今日もまた無理矢理笑顔になり喜びながら口内にご飯を掻き込む。3割程食べた後、俺は皿を起き、母さんに問う。
A『お腹、痛い？』
母｢ん...ちょっとだけ｣
お腹を摩りながら辛そうに笑う母さんを見る。
母さんは子宮が無い。
少し前。父さんが行方不明になった直後、身体が病に侵され、子宮を失わないといけない自体になった。
その時に家の全財産を出しどうにか手術はして貰ったのだが、結果は失敗。複数開いた傷が残ってしまい、何年か経った今もこうやって母さんは苦しそうな顔をする。
A『はい。今月の給料』
母｢あら...無理しなくて良いのよ？｣
A『大丈夫だよ。無理に負担かけたくないもん。明日も朝からバイト行って来る。学校休むかも』
そう言うと｢そう...｣と悲しそうに言う母さんを見て、溜息をつく。
俺が雄英に入れたのは母さんの御蔭だった。こんな辛い身体でも、毎日働いて給料を貰って来る。バイトが出来る様になってからはこうやって俺も手伝う様になったが、母さんと比べると2割ぐらいしか稼げていない。
A『ご馳走様』
もっと、頑張らなければ。
A『美味しかったよ。ありがとう。母さん』
舌の上で、苦手な味が渦を巻く。
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綾瀬凛利(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます!oh、うれc...!!のろのろ亀さん更新になりますがよろしくお願いします! (1月5日 22時) (
レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - eee！？好きっす！応援してます！更新無理無く頑張ってください！ (1月5日 10時) (レス) @page36 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利 - もぶさん» い、一年も経っている...コメントありがとうございます！返信がまじで遅れててすみません…ネタ系だいちゅき吹きました。ゴキブリは存在自体ネタになってほしい(？) (2023年4月6日 22時) (レス) id: 2ef77ec3a1 (このIDを非表示/違反報告)
もぶ - 放置プレイ!!!??全然余裕だぜ!!!!カモンヌッ!!!!!!......はは、無理しない程度に更新頑張って下さい!!ネタ(?)系だいちゅきなので!!!! (2022年5月26日 22時) (レス) @page36 id: 3fdbb0f866 (このIDを非表示/違反報告)
桧 - ゴキブリ信者・・・・ははっ☆喜んで！！← (2021年9月3日 10時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 x他1人 | 作者ホームページ：著作権は永久に不滅です！
作成日時：2020年8月9日 22時
