No.29〜ゴキ○リが29匹〜 ページ29
ASide
A『はっへぇぇぇえ！？』
東谷「その驚き方ガチなのかネタなのか分かんねぇわ」
いやガチだよ。(マジか)
先輩は笑いながら店を出て鍵を締めた。俺はリュックを背負い直し、未だツボにハマって抜け出せない先輩に手を振り背を向けた。
A『恋...』
ていうかその前に可愛くないし。
分かるかな？俺は男なのよ。「coool！(カッコイイ！)」とか「beautiful！(美しい！)」が良いのよ。
すると何故英語なんだと触覚が俺の頬を叩く。クソッ、主人の命令も聞かない触覚め...！！
そんなこんなで歩き続けていると遂に帰路まで辿り着いた。怖いのが苦手な俺にとって、街灯がある場所は最早神に等しい。俺は気分を紅潮させながら緩やかにスピードを落とす。
A「...ん？」
街灯の下に一つ、影が見えた。
勿論母さんでは無い。そもそも、背丈が母さんでは無い。明らかに大人の男の人だった。
俺は無視して通り抜けようと先程緩やかにしたばかりと回転を早める。通り越して安心した矢先、ガマズミという花の香りの香水が花をかすめる。俺はピタリと動きを止めた。
「私を無視しないで」
そう言われたかの様に、思わず首が背後に動きそうになる。俺はぐっと唇を噛んだ。この男の側にいると安心し、離れたくなくなる。だがそれと同時に、妙な不信感に襲われてしまう。
「危険な美しさ」
表すとしたらまさにそれ。俺は母さんのコルチカムという花の香りの香水を連想させた。
空気が淀む。なんとも言えないその香水の香りは、ゆらりと蠢いて俺に手を伸ばしてきた。
俺は振り返ってしまった。
「...」
誰もいない。
俺は思わず安堵の息をついた。
誰かに手を伸ばされるより、より怖いかもしれないが消えて貰える方が安心出来る。幽霊だと錯覚させることが出来るからだ。
未だ鼻の奥に残るガマズミの香り。俺は思わず深呼吸をした。
こんな匂い、体内に収めておきたくない。あの人生最悪な人を思い出してしまう。
それより、先程の背丈は完全にその人そのものだった。まさかとは思うが、三年ぶりに帰って来た？いやまさか。あの時俺がきちんと始末した筈だ。
A『尾張サグレ...』
つくづく、馬が合わない。
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綾瀬凛利(プロフ) - ぱぁさん» コメントありがとうございます!oh、うれc...!!のろのろ亀さん更新になりますがよろしくお願いします! (1月5日 22時) (
レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - eee！？好きっす！応援してます！更新無理無く頑張ってください！ (1月5日 10時) (レス) @page36 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利 - もぶさん» い、一年も経っている...コメントありがとうございます！返信がまじで遅れててすみません…ネタ系だいちゅき吹きました。ゴキブリは存在自体ネタになってほしい(？) (2023年4月6日 22時) (レス) id: 2ef77ec3a1 (このIDを非表示/違反報告)
もぶ - 放置プレイ!!!??全然余裕だぜ!!!!カモンヌッ!!!!!!......はは、無理しない程度に更新頑張って下さい!!ネタ(?)系だいちゅきなので!!!! (2022年5月26日 22時) (レス) @page36 id: 3fdbb0f866 (このIDを非表示/違反報告)
桧 - ゴキブリ信者・・・・ははっ☆喜んで！！← (2021年9月3日 10時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 x他1人 | 作者ホームページ：著作権は永久に不滅です！
作成日時：2020年8月9日 22時
