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第197話 ページ50





貴方side



重い瞼を押し開ける。
目覚めにいい眩しい光は、そこにはなかった。





「おはよぅさん、Aちゃん。」





最悪の眠りには、最悪の目覚めがボクを待っていた。

硬い床に寝かされていた気だるい身体を起こそうとして、両手が後ろで縛られていることに気づく。
じゃら、と鎖の音が聞こえて魔力を吸収する金属の手枷に嵌められていることを理解した。



 道理で本調子じゃないわけだ……





『………。』





とにかくキリヲを視界に入れないようにと辺りを見回す。

ボクが知っている六指衆…ウエトト、ヒュダーリン、ミキィ、アトリ、マエマロの5人とオチョ、バールがその場にいることが分かった。他にもアムドゥスキアス様が目に入ったが、驚く気にもなれなかった。
全員が目を覚ましたボクを物珍しく見ている。

六指衆は第二指だけ会ったことも見たこともないため知らないが、気にしてはいない。



 どうせロクな悪魔じゃないだろうし…





「無視だなんて酷いわぁ。」





満更でもなさそうにメソメソと空泣きするキリヲをまた無視して、正面の大きな椅子に座ってボクを見下すバールを睨む。





『何故わざわざ無傷でボクを連れて来た、雷皇バール。』





「相変わらずの生意気じゃねぇか、A。
次 " さん " 抜き敬語無しで俺に話しかけたら覚悟しとけよ。」





まぁそれはさておき、と機嫌がいいのかバールは強者特有の笑みを浮かべて話を続けた。





「A、お前はたった今から…






________……こっち(・・・)側の悪魔だ。」

















- 作者から -


※飛ばしていただいても大丈夫です。



『 無 性 』な ボ ク 、ご愛読ありがとうございます!



遂に心臓破りまで終わってしまいました……。

今回のシリーズ4においては一番書きたい部分もあったのですごくあっという間に感じました…!

実際、他シリーズより1ヶ月ぐらい早く終わってます笑


おそらく次のシリーズで『生徒編』は終わるかと思いますので『大人編』を楽しみにしてくださっている方はシリーズ5までお付き合いくださると幸いです……!!

ちなみに、方針として『大人編』ではその名の通りオトナ要素を多めにしようかと思っております。


これからも『 無 性 』な ボ ク をよろしくお願いします!



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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時

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