第１８８話 ページ41
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貴方side
……暗い泥の中にいる気分だ。
けれども、それが不快だとは感じない。寧ろ心地良いとさえ感じる。
何かに苦しんで嫌だったはずなのに、抵抗していたはずなのに。今となってはそれが何故だかも、何がそんなに嫌だったのかも…忘れてしまった。
＿＿＿＿自分の欲望に素直になろう。
酷く甘い声が耳を擽る。
そうだ、正直になろう。我慢なんて必要ない。
だってボクは……＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿…
……おいしい
何かがボクの乾いた喉を潤す。
それは飲んだことのないモノだったが、今までで一番 " 美味しい " と感じた。
もっと、もっと欲しい
たくさん、たくさん、たくさん……
この乾いた
『もっと……』
マﾘョクを、
エイトside
Aに人員を割いている余裕はない。
それはつまり、僕だけでAを正気に戻さなければならないということを指している。
二年生の首席、アスモデウスくんにも並ぶ実力の悪魔を。
………さて、どうやって戻そうか
悪周期解放の訓練を受けているアスモデウスくんに対して、いかんせんAには何の訓練もさせていない。
「ただの呼びかけで戻れば苦労しないけど……」
僕の声など雑音程度にしか捉えていないのか、喋っていても関係なく攻撃してくる弟子に苦笑が零れる。
「キミはそんなに聞き分けのいい弟子じゃないもんね……っ、」
『………。』
Aは何も言わず、ただ口角を吊り上げて口についた僕の血をぺろりと舐めた。
フフ、とも ハハ、とも声を出さず、無言で笑みを浮かべているほど悪魔らしい笑みはない。
本当に堕ちたみたいな笑い方…
戻らなかったらどうしようかな、などと笑えない冗談を内心で零しつつも 関係ない、と自己完結させる。
「たとえ堕ちても、キミは僕の弟子だし。」
ふと良い案を思いつき、残り少ない魔力で特訓に何度も使った火球を生成する。思えば初めにAへぶつけた魔術も片腕ほどの大きさである火球だった。
「………早く戻っておいで、A。」
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
