第１８３話 ページ36
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本人も言っていたしな、と話す生徒会長に外庭は感嘆符で埋め尽くされる。バラキは何故かと食い気味に質問を重ねた。
今まで見事的中してきたアメリの考察に期待しているのだろう。アメリは軽く息を吐いて説明しだす。
「まず、地面に縫い止められているのにも関わらず、Aはさっきのように能力を使って瞬間移動で脱出していない。
おそらく、能力を使うには条件があるのだろう。」
「条件……？」
「あぁ…
しかし、家系能力はそんなにシビアではない。
条件があったとしても回数制限だとか、魔力量に比例するだとか……そのような類だ。」
アメリの極めて冷静な説明に、耳を傾けていたギャラリー達も 確かに……、と納得を漏らす。
それと同時に画面に映し出される身動きの取れていないAに目を向けた。
「Aの能力は回数制限があるほど強力ではない。
その上、序盤は
魔力量についてもほとんど万全な状態だ。」
「魔力量に比例する条件の能力だとしても、Aくんの魔力量は膨大だから尽きることは有り得ない……
…となるわけですね！」
ようやくアメリの思考に追いついてきた実況が口を挟む。生徒会長はその通りだと頷いた。
「以上のことから、Aの能力は家系能力とは全く関係の無いものとなる。
…つまり、あの能力は自力で身につけたもの、あるいは…」
よく筋の通ったアメリの話にギャラリーも大半が耳を傾けていた…
…………その時。
ブツｯ
「え…………？」
Aを映していた大きなモニターから瞬間的に映像が途絶え、実況バラキの漠然とした声とモニターの砂嵐が外庭にいる悪魔達の鼓膜を震わせた。
貴方side
『……はぁ、
ボクを地面に縫い付ける緑の矢を睨む。
よくもまぁボクを刺さずに服だけを……
服の部分だけを貫いて地面に刺さる矢はロビン先生の魔力がまだ残っているらしく、簡単な魔術ではビクともしない。
矢を動かすには高位レベルの魔術が必要だろう。
こうなれば地面ごと魔術で……
脱出方法を頭の中で思案している時、ふとさっきまで眼前でボクを映していた通信魔が地面に倒れ落ちているのが分かった。
そこでようやく近づいてくる悪魔の気配に気づく。
『アトリ、先生……？』
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
