第１８２話 ページ35
〜
…十数分前。
試験本部である静かな室内には、モニターからの音声と加わる二つの靴音が響いている。
薄暗い部屋の中央で、立派な椅子に腰掛けグラスを揺らし微笑む悪魔は、ダリだった。
「家系能力はない、ねぇ……」
通信魔から送られる、たくさんの映像をモニターを通して監視する。それがダリの役目だ。
「まさか、ここに来て新たな謎が増えるとは！」
いくつかあるモニターのうち、一つに映っているAとロビンの戦闘を見て、ダリはしてやられたという風に笑った。
瞬間移動までできるなんて思ってもみなかったからだ。
「笑い事ではないでしょう、
「それは言えてるかもね〜！
先生方にも火がついちゃったみたいですし！」
Aを捜しまわるエイトをモニターから確認し、カルエゴの溜息にダリが笑って返す。
ダリが座る立派な椅子の背後には、黒紫の仮面をしたカルエゴとバラムが立っていた。
「ロビン先生が
………いけますか？」
ダリのその言葉は " 生存している８チーム全ての全滅 " を指していた。
カルエゴとバラムはそれを踏まえた上ですぐに頷く。
「問題ない、
その様子にダリはにっこりと口角を吊り上げ、放送を鳴らした。
ピンポンパｰﾝ
「試験本部よりお知らせです。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
予期せぬAの能力に、驚きの声を上げたのは試験本部だけではなかった。
「うおおおおっ！！！！」
爆発音のように大きな歓声が、外庭を震わせる。
「ここでAくんの初見の技が明かされました…！
瞬間移動といえば、
今回の心臓破りに宝として参加している一年生プル・プコくんの家系能力もそうですが…
どこかに繋がりがあるのでしょうか……？！」
実況、バラキの興奮気味に発せられた疑問にアメリは
「……いや、家系の繋がりは関係ない。」
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
