第１７８話 ページ31
〜
イルマside
よくもやってくれたな、ＳＯＳを達成した直後から
それは僕のところも例外ではなかった。
ヒｭﾝｯ
瞬きくらい一瞬の間に、僕の顔のすぐ横を通り抜けた何か。
落ちていく自分の髪ゴムを認識して、その何かを理解する。僕のよく知っているものだった。
「矢………！！？二人とも！早く校舎の中に……」
チマちゃんとヴィネくんを壁に隠れるよう指示しながら矢の飛んできた場所を見ようとした時、
また僕の真横をすり抜けて何かが壁に突き刺さった。
「イルマ先輩！
魔力が込められています！離れてください！」
壁に刺さった何かを確認しようとした僕に、チマちゃんが魔力を感じ取ったのか、壁に隠れながらそう叫んだ。
よく見ると、刺さっていたのはAくんがつけていた紫の仮面だった。
Aくんが投げたのか！
でもなんで……
すると、僕の疑問に答えるが如くそれは煙を出しながらみるみるうちに姿を変えていき…
「文字……？」
やがて壁にはいくつかの文字が刻まれた。
" ボ ク が 時 間 を 稼 ぐ 。逃 げ て 。"
Aくんが……？！
読み終えた直後にAくんを見ると、ちょうどロビン先生と牽制し合っているところだった。
それだけではなく、僕たちへ向かって放たれた矢のほとんどを魔術で破壊してくれている。
本当に仲間なんだ…
心強い味方に安堵する一方で、僕は急いで二人を連れてその場から離れた。
「ありがとう、Aくん…！」
彼には聞こえないであろう感謝を零して。
後に待つ後悔を知らずに。
貴方side
無事
「やっぱり逃げられるか〜！
すごいねAくん！
さすが
『ありがとうございます、ロビン先生。
しかし、宝の元へは行かせませんよ。』
不敵に微笑んでみせて既に臨戦態勢である自身の拳を握り直す。相手は教師だ。いつどこから先手を打たれるか分からない。
「自信満々だね！
じゃあ僕も……ちょっと本気出そうかな。」
『お手柔らかに………！』
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
